能力を120%引き出す「気」の技術

 栗田昌裕著。PHP研究所。2008年2月12日初版発行。
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<著書の前書き紹介>

   前書き

 「気」という言葉は不思議な言葉です。一見とらえどころがないように感じられますが、よく検討すると、極めて多様な意味を持っていて、「元気」、「空気」、「天気」、「のん気」、「勇気」、「元気」、「気持ち」、「気配り」、「気力」のように、日本語の中にしっかりと入り込んでいます。そして、それぞれの言葉は違和感を感じさせません。
つまり、気という概念は日常生活の根本、土台をなしているのです。
 本書では、そのような気の多様な側面を「あやしくない、おかしくない、あぶなくない」観点から探求し、その上で私の提唱するSRS能力開発法での成果を紹介しながら、気力を高めて生活するためのヒントを述べました。
 皆さんはその中から、気を高めることが実は人間の心身の情報処理能力を高め、心身共に健全に生きることであることが分かってくるでしょう。
 具体的には、第一章では日本語の中の気の文脈を洗い出して検討し、気の概念の歴史を振り返ります。
 第二章では気を感ずるという体験の個人差を検討し、それに共鳴という概念が作用することを学びます。
 第三章では速読法の修得が実は気力を高めることに他ならないことを学びます。
 第四章では気を皮膚の反応として生理的にとらえた結果を学びます。ここでは気の働きが実は自律神経の働きに他ならないことを知ってください。
 第五章では変動磁場という物理的な力が気に影響を与えることを学んでください。そして、視力に即効を示す新しい結果を紹介します。
 第六章では知性が共鳴するという不思議な現象について述べます。人間同士の気のやりとりの本質が実は私が提唱する共鳴力現象の投影であることがわかってくることでしょう。ここでは共時性や偶然の一致の謎を解明する入り口に立つことができます。
 第七章ではイメージ能力の中に気の現象がいかに入り込むかを学びましょう。ここでも人間のイメージ内容に気がどのように関わるかについて驚くべきデータが示されます。
 第八章では姿勢や運動が気を変動させることを学びます。
 以上を通じて、皆さんが、気というものをとらえなおし、「元気」と「活気」と「勇気」に満ちた日々を送られることを祈ります。                                                              栗田昌裕


 
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