仕事力を10倍高める!栗田式 頭がよくなる脳トレーニング

 栗田昌裕著。PHP研究所。05年9月9日初版
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前書き

 頭をよくするためには、俗に言う「知能を高めること」が重要です。「知能」という言葉は、使い方が難しい側面がある上に、最近では「情報処理能力」という言葉の方が通じやすくなっているようにも思われます。
 そこで本書の目標は「頭をよくする=知能を高める=情報処理能力を高める」ことにあると考えておきましょう。
 一般に、知能は、記憶、理解、判断、計算、推理、学習能力などの要素が複雑に関わって成立します。
 私は過去20年近くにわたって、速読力や記憶力を高めることを中心とする栗田式能力開発法を何万人という人たちに指導しながら、心身の能力を高める最短コースを追求し、最も効率的な方法群を見出して来ました。
 そこで得た結論は「知能を高める最短コースは、視覚を土台にして脳の働きを総合的に高めること」です。
 ここで、視覚には、単に「ものを見る」能力だけでなく、「空間をとらえる」力があることに注意してください。
 そこでこの両者を合わせて、私は視空間能力と呼びます。
 この視空間能力を高めると、記憶、理解、判断、計算、推理、学習能力の諸能力は一気に総合的に高まってきます。
 すなわち、人間の情報処理能力は視空間能力が高まると自然に高まるのです。たとえば、速読力も記憶力も視空間能力の高まりとともに自然に高まります。
 そこで、本書は視空間能力を高めるための諸訓練をわかりやすく紹介しました。本書を実践して、よい成果を得られることを祈ります。
栗田昌裕
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