『一夜漬け』超スピード勉強法

 栗田昌裕著。PHP研究所 2002年9月9日初版発行。
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前書き
 私が「30分に30冊」の本を読む速読の実演をテレビで行って、速読法の技術を大黒柱としたSRS能力開発法を完成したのは1987年のことでした。
 しかし、それ以前の自分をふりかえってみると、折りに触れて高速学習法(あるいは超高速学習法)を実践してきた歴史がありました。
 本書の冒頭でも紹介するように、若いときから、並列的にいろいろなことをする性質がありましたので、個々の出来事にかけられる時間は当然ながら切りつめることになり、その結果として、一個一個を最短時間で成し遂げるというトレーニングを、種々のチャンスを利用して実践していたことになります。
 その成果が、速読法や記憶法を軸として総合的な能力開発法を行うSRS(スーパーリーディングシステム)の体系の完成につながったのです。スーパーリーディングとは情報を高速で読み取って自分のものとする能力、すなわち高速学習の能力に他なりません。
 自分自身の訓練と併行して、学生時代から、家庭教師や複数の学習塾や駿台予備校の講師として、あるいはZ会その他の通信教育の添削者として、たくさんの学生の学習を指導して来ました。その流れは、老若男女を問わず、SRSの受講者を4万人以上指導した実績につながっています。そのような教育や指導の体験を通じて、高速学習に向いた人、向かない人の違いが分かり、向かない人をどのように指導すれば、高速学習が可能になるかも分かって来ました。
 高速学習を達成し、資格試験や受験に必勝するには、王道とも呼ぶべき原則があります。
 第一章ではそれを五大原則として簡潔に紹介し、その後の章で、さらに詳しくその内容を展開して説明します。
 本書は、私自身の歴史と、数多くの人に学習法や能力開発法を指導した経験とを振り返って、SRSの技術も折り込みながら、最短時間で最大効率の学習を達成できる方法を分かりやすく紹介します。
 本書の内容が一人でも多くの人に役立てば幸いです。
 
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