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はじめに
大学入試、資格試験、入社試験などの各種の試験で、小論文や記述式問題は大きなウエイトを占める時代になった。
小論文や記述式問題は、受験生の作文能力だけでなく、その分野での適性をはかるための最良の手段である。
その理由は、書かれた文章を分析すると、問題の「とらえ方」や、解答作成に対する「取り組み方」が分かり、そこから、その分野で必要な「考え方」や「姿勢」が合格レベルに達しているかどうかがよく分かるからだ。
したがって、内容だけでなく、あらゆる観点から「良し」とされる文章を、スピーディに作成する能力と技術を磨く必要がある。
ここで紹介する「速書法」は、過去に多数の人に速読法や能力開発法を指導して来た筆者が、そのような必要性に対応できるように、新たに書き下ろした文章作成の技法である。
「速書法」は、ほかの文章上達法と違って、単に文章表現の上達を目指すものではない。
その第一目標は、文章上達への各ステップを通じて、もののとらえ方や考え方や発想の仕方に変革を起こして、知的能力そのものを高めることにある。
第二目標は、その結果として、より合理的で成熟した知的技術を完成することを目指す。
「速書法」の内容は、資格試験の記述式問題対策として、月刊「不動産受験新報」に連載したものである。この本では、それに実践式の演習問題を加えて改編し、より多くの種類の試験に対応できるものとした。
演習を重ねることで自然と身に付き、実力が確実に伸びていくことが実感できるだろう。
試験勉強で小論文や記述式問題対策に行き詰まりを感じている人、特に書くことに対してもともと苦手意識のある人には、ぜひこの「速書法」をお勧めしたい。
というのは、「速書法」は、受験生を無理に机にしばりつけて努力させるものではなく、生活の中の一習慣として楽しみながら身に付く方法だからである。
この本との出会いを通じて文章作成に光明と喜びを見出し、自信を深めて、みごと試験合格の栄冠を勝ち取ってほしい。
栗田昌裕
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