速読王 栗田博士の驚異の資格試験突破法

 栗田昌裕著。住宅新報社 2004年4月17日初版発行
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貧困な発想から裕福な発想へ -----まえがき---- 

 本書では、資格試験を活かして能力開発をする一挙両得の方法を解説する。
 資格取得はある種の専門職を目指す人にとっては必須であり、避けて通れない関門である。
 どうせ避けて通れないならば、いやいや受けるのではなく、そのチャンスを活用したいものだ。
 すなわちこの機会にこそ、能力のさまざまな側面を伸ばす訓練をするとよい。
 世の中には「資格試験は何とか通ればよい」と考えて勉強している人がいる。
 このような状態は「発想が貧困」と言える。
 なぜなら、資格試験の合格に必要な最小限のことだけしかしないように(すなわちエネルギーを出し惜しみするように)無意識に努力していることになっているからだ。
 そのような態度は、本人の意志に反して、「逆効果」を招き、可能性を狭め、能力も萎縮させてしまう。その上、資格試験の受験期間を長く過ごせば過ごすほど、人間の幅が狭まり、社会性が失われ、体力も損なわれ、感情も萎縮してしまう。
 ではどうしたらよいのだろうか。
 もっと「裕福な発想」をすべきだ。
 資格試験の受験期間にこそ、全力を尽くして、自分の種々の側面を伸ばすようにするのだ。
 具体的には、精神性と身体性と社会性の三つの側面にわたって、過去の自分よりも豊かなレベルに持っていこう。
 そう決断すれば、資格試験をパスするのに十分な意欲と、十分なエネルギーと、十分な能力が湧いてくるものだ。
 本書では、そのような「裕福な資格試験」(=心身が豊かに満ち足りて社会性の豊かさをも兼ね備えた状態での資格試験)、「元気になる資格試験」を実現する技術を説明する。
 具体的には、私が提唱しているSRS能力開発法の体系のうち、速読法、記憶法、速書法、心象法、健康法の部門を紹介する。 
 それらの技術を総合して生まれる「集合力」が資格試験を突破する頼もしい原動力を生み出してくれることだろう。
 
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