栗田昌裕の眠っている力を引き出すSRS超気功法

 栗田昌裕著。KKロングセラーズ 2002年8月1日初版
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  まえがき
 人間は主観的な意識体験としての心を持っています。それと同時に、客観的な体験としての体も持っています。
 この心と体の溝はかなり深いものです。両者の関係は決して単純なものではありません。気功法とはその溝を探求し、埋める実践的な方法論です。
 気についての東洋の歴史は非常に古いものがあります。しかし、「気」のとらえ方は往々にして、神秘的なものに陥ったり、偏った宗教的な枠組みを通してなされがちです。そのために、気は何か日常生活からかけ離れた特殊なものととらえられ、現実とはかなりずれた解釈がなされてきた側面もあります。
 私の提唱する能力開発法スーパー・リーディング・システム(以下、SRSと略します)では、そのような偏りを捨てて、気を心と体をつなぐ具体的な感覚体験としてとらえ、そこから能力を高めるのに必要な技術を抽出していきます。その結果、心身ともに高揚した状態を生活の場で実現してゆきます。
 気功法は、能力開発法SRSの重要な一部門になっています。本書の冒頭では、 気功に関する一般的な内容について述べていますが、本書のほとんどの部分はSRS気功法に独自な内容を述べています。したがって、本書は、中国の伝統的な気功を紹介するためのものではありません。
 SRS気功法は、心と体が互いにどのように影響し合うかを観察し、それを活用することによって成立します。その影響のし合う様子は「ひびき」としてとらえられます。「ひびき」がきちんとわかるようになれば、心と体がこれまでとは違ったものとして感じられる体験も生まれてくるかもしれません
 気功の体験は個人的な体験です。したがって、固定観念を捨てて、素直に観察し、ありのままにとらえることが大事であることを最初に述べておきたいと思います。
 本書にはたくさんの体験談が引用されていますが、それらはSRS気功法の講義に参加された方の生の体験をそのまま採用しました。ここに挙げられているのは、参加者の平均的な体験ですので 皆さんの体験と比べてみることで、進歩の方向がより明確に見えてくることでしょう。
 本書を通じて、皆さんが気功の活きた体験に触れ、心身を健康的に高めるコツを知り、日常生活に役立つ気功法の技術を学ばれることを祈ります。
 
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