■10倍突破 
  SRS速読体験談 No.290 B

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☆初級30倍速読突破体験談 No.290 <2003.2.13掲載>
「偶然の一致、過去の想起、心象の自律性に驚き、潜在意識が生き生きと体験でき、多種類の心身の連動を体験し、人間の不思議さ・精妙さ・素晴らしさを強く感じた」

 SRS速読法初級半月5回講習(第397クラス、2002年9月1日〜9月15日開催)
を受講した岩○千○さん(女性51歳、初速800字/分→最高26000字/分、32.5倍速読突
破)が8ステップで書いた30倍突破体験談を紹介しましょう。
 このクラスは半月で初級10ステップのカリキュラムを修了した最初のクラスです。


 「人間ってすごい」この講習に参加して、いちばん強く感じたことは、人間というもの
の不思議さ、精妙さ、すばらしさだ。
 訓練が進むにつれて、先生が予言していらしたような、不思議なことが起こり始めた。
 現地集合の約束をしていた私たち家族四人が、途中駅の同じ券売機のところで、全く同
じ時間にバッタリ全員集合する(しかもみんな、遠くのてんでんばらばらの場所から出発
してきたのに)なんてことが、どうして起こるのだろうか。
 何十年も一度も思い出しもしなかった、幼い頃のおもちゃや昔々住んでいた家において
あった調度品、天井の木目模様などがふいに思い出されてくる、この記憶は今までいった
いどこにあったのだろうか。
 イメージが突然、自分の意志を超えて、自律的に動き出すのは、どういう精神の働きな
のだろうか。
 潜在意識の広大な海を、チラリと垣間見たような思いだ。
 潜在意識をのぞき見ることは、普通ではむずかしいと思うが、SRSの訓練が、それを
生き生きと体験させてくれることに感銘を受けた。
 潜在意識が海のような広がりと深さをもつのは、人間の心が個体にとどまらず、広く共
鳴をおこすことと関係があるのだろう。
 SRSが共鳴という現象を、できる限り科学的に、データとして捉えて見せてくれたこ
とにも感銘を受けた。この共鳴が、自分にもちゃんと起こっていることを、カードや樹木
法の絵が語ってくれていて、それが自分への信頼と自信につながった。
 人間がこれだけ共鳴を起こしうるものならば、人類や地球の未来にも、明るい展望が開
けてくるような気がする。叡知が共鳴を起こし合って、活路が開かれていくかもしれない。
 SRSが前向きで元気の出る開発法だ、ということがよくわかった。
 マッサージ師もサジを投げる、私のウルトラ級の首凝り、肩凝りがやわらかくなり始め
ていることも驚きだ。首や肩が軽くなると、心も軽く明るくなる。
「光の読書」ということで、思い起こすのはピアノの演奏のことだ。ピアノを弾くとき、
楽符は弾いている箇所より少し先の所を見ている。速い演奏であれば数小節先を見ている。
逆に言えば、少し先の所を見ていなければ、弾けない。つまり「楽符を見てわかる」とい
う現象はもう済んでいて、すでに済んでいる部分が演奏という形で出力されている。出力
と同時にそれより先の部分が入力されているのである。
 同じようなことが、ワープロを打つ作業にも言えるし、講習時の「迷路」や「計算」に
ついても言える。人前でまちがえないように朗読をする時もそうだ。声に出して読んでは
いても、目は実はもう、その少し先を追っている。そうでないと、スラスラとつっかえず
に読むことはできない。
 私は今までこうしたことを、ほんとうに不思議なことだと思ってきた。人間はいったい
どうして、こんなことができるのだろうか。どうして今見ているのではない、少し前に見
たことを出力しながら、その先をその先を、と見続けていくことができるのだろうか。
 SRSの講習を受けて、その不思議なメカニズムのことが、少し理解できてきたような
気がする。
 たぶん人間は、表面意識と潜在意識の間をゆきつもどりつしながら、複雑な精神活動・
表現活動をこなしている。そしてSRSの訓練は、そこにさらにもっと深い、深層意識の
働きを積極的に呼びこもうとしているのだろうと思う。そこにはいったい、どんなに複雑
でどんなに深遠な、心の動きが現れてくるだろうか。
 可能性の広がりが膨大で、私には全く見当もつかない。
 体のパーツの動きにつれて、視野が変化したり、色を感じたり、他のパーツの動きがよ
くなったり、といった、意外な連動がたくさん生じることを、集団と個人それぞれの、数
値として体験できたことも、貴重だった。
 人間の体は、たくさんの微細な部品の個々の寄せ集めなのではなくて、もっと総体的な
もの、複雑精妙な何か(たぶんそれが、広い意味での「心」)に、全体として充たされて
いるものなのだ、という感じがした。人間の心ほど、おもしろいものはないと思った。
 私は今はとにかく、SRSの全ステップを体験してみたい、という、熱い思いでいっぱ
いになっている。

 
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