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【解説】
3D昆虫館の第64番ではアゲハの蛹を紹介し、
第67番では羽化した個体の裏側の様子を紹介した。
ここでは羽化後しばらくした個体が、翅を開いた姿を紹介する。
羽化した直後はやわらかい翅も、次第に固まるにつれてしっかりしたものとなる。
その途中で、蝶もゆっくりと翅を開いたり閉じたりして、翅になじんでいく。
今、身につけたばかりの空を舞う道具を使いこなす準備をしているのだ。
【パラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
メッセージ「翅を得た蝶はどんな気持ちで青空の下を舞うのだろうか」
■ 以下、研究所のスタッフが、上のアゲハのその後について記載した報告書を紹介する。
私が明け方に撮影したことを伝達しないままででかけたので、以下の報告を作成してくれたのである。
「栗田先生
アゲハを放しました。
その顛末です。ご報告いたします。
6月15日午前8時、出勤して事務所に入ったとたん、目の前を何かがパタパタっと横切った。『あ、アゲハが出たのかもしれない!』と瞬間的に思って、開け放してきた玄関のドアを閉めに走った。部屋に戻ってゆっくり見回してみると窓際のレースのカーテンに、黒と白のアゲハが羽を広げて留まっていた。蝶の大きさをどうやって表すのかわからないのだが、両羽を広げた横の長さが9cmほどのきれいな蝶だ。口がくるくるっと巻いている。
他のスタッフが出勤するまでこのままにしようか、それともなるべく早く放してやろうかと迷ったが、ホワイトボードに、蛹の持参者、○君の字で『羽化していたらどうぞ放してやってください』というメッセージもあったので、放すことに決めた。
窓を開けて外の空気を入れたとたん、蝶は一気に飛び出した。 西の方角に30メートルぐらい飛び、見えなくなるかと思ったころにUターンしてきて窓の前まで戻り、それから南に見える須藤公園のこんもりした緑に向かって高く飛んでいった。優雅に舞うというより、一生懸命羽ばたいてどこかをめざして飛んでいく、という感じだった。
今日は天気が悪い。放した時はどんよりとした曇りだったが、今は梅雨の雨がしとしと降っている。都会の真ん中で成虫にまでなった蝶である。どうか元気に生き延びて、また次の世代に命をつないで、一生を全うしてほしいと思った」。2005.6.15 上○美○子
---小さい旅は心の旅、発見の旅---
---SRSは美しい地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
[撮影・解説:栗田昌裕 050615撮影050617記]
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