194■ヘリクリサム(ハナカンザシ、ペーパーデージー)
キク科(ヘリクリサム属)

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 植物の名前にはいろいろな呼び方があってややこしい。「花かんざし」と呼ぶこの花も、ペーパーデージーという英語名を持っている。その上で、属名であるヘリクリサムと呼ばれたり、その日本語名である麦わら菊と呼ばれたりする。ヘリクリサムはオーストラリア西部が原産のキク科の花の属名だ。そのうちの「花かんざし」は、花の直径が1センチほど。大変可憐な花だ。特に、このように鉢植えでたくさんの茎が並び立つようにすると美しい。咲いているときからすでにドライフラワーのような花びらを持っている。
 ペーパーデージーという名前はそこから来ている。当たり前ながら、ドライフラワーに大変適している。この花びらには珪酸が含まれているのだという。オーストラリア西部は、乾燥した大地が多い。そこに住む生物は乾燥に適応している。以前、西部の都市であるパースを訪れたときには、植物園でそのような不思議な植物たちに出会って、感動したものだ。同質の花びらを持つものにカイザイクがある。カイザイクもヘリクリサムの一種である。どちらもさわると少しぱりぱりとする。珪酸の手触りといえようか。
 植物の多様性は無尽である。パラレル法で立体視ができる。
 なお、植物図鑑ではハナカンザシという名前でアクロクリニウム属の別な植物(A. roseumu)を示しているものもあるので、混乱しないように注意しよう。 
[撮影・解説:栗田昌裕]
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