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花材として頻繁に使われる植物である。丸葉、細葉、笹葉などの区別がよく用いられる。東ヨーロッパ原産で、花材としては一年中みかける。3か月から半年も持つというから、重宝な花材だ。これは長持ちであることが価値を生み出す例と言える。1860年代に日本に来た地中海から黒海にかけてが原産のナギイカダ(Luscus
acleatus)もルスカスの仲間であるが、これは神社などで垣根などに使われているのをよく見かける。ナギイカダの場合、葉に見えるのは枝の変化した葉状枝と言われるもので、その真ん中よりやや下部に花が咲き、赤い実がつく。花材のルスカスも同様で、よく見ると、葉に見える部分の真ん中に花やその痕跡がついていたりするが、気付かないで使っている人が多いようだ。英語ではナギイカダも含めてButcher's
bloomと呼んでいる。パラレル法で立体視ができる。
[撮影・解説:栗田昌裕]
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