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[解説]■輪状の花序が美しいヒガンバナ/マンジュシャゲ
/ヒガンバナ科ヒガンバナ属/パラレル法
[解説]
ヒガンバナは9月の彼岸の頃に咲くのでヒガンバナ。
むかしむかし、中国から渡来した言われていますが、
今では日本中の民家の近くに群生しています。
鱗茎から数十センチの花茎をすらりと伸ばして、
鮮紅色の輪状の花を咲かせますが、
よくよく見ると、花の空間配置は見事なものです。
特に水田の脇などに生えているものは、
背景の緑色と花の赤色の補色の対比が美しさを増幅します。
花を咲かせるときには花茎だけ伸ばすことに集中して、
花期が終わると、葉を伸ばします。
その潔い切り替えには好感が持てます。
鱗茎にはリコリン、セキサニン、ホモリコリンといった
アルカロイドの仲間の有毒物質が含まれ、
生で口に入れれば下痢や腹痛や呼吸困難を引き起こします。
しかし、水溶性の物質なので、すりつぶして水にさらすと、
デンプンを利用することができます。
これを水田のあぜなどに植える理由の一つには、
その毒性でもぐらやのノネズミを防ぐ意図もあるのです。
私はこの花を思うと、子供時代の田園風景が鮮やかに蘇ります。
皆さんは、畑の脇や水田でヒガンバナの群落を見たら、
昔の人の知恵にも想像を広げてみましょう。
【この写真は大阪府高槻市の芥川流域で9月下旬に撮影した】
[パラレル法で立体視ができる]
[撮影・解説:栗田昌裕]
画像の無断複製・無断使用を禁じます。
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