【今週のちょっといい話】 第791話−第794話

      
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第791話(中級)■言うことがすべて当たり、「笑顔がいいね」と言われた
 (中級速読法5日間集中クラスの2日目の前に書かれた「チェックリスト」と
  ステップ15、16の訓練体験より)
「<ステップ15>
【心の深まり】1つのことから、多数の情報が連鎖的に得られることによって、対象がより具体的に、鮮明に見えてくる。わかる。おちつき、反応に敏感である。センサーが多数敏感に作動する。
【銀河法】海から、夜空いっぱいの星を見上げている。視界いっぱいの星が息を吸うと、どんどん近づいてくる。星の形や色も様々だった。息をはくと、また夜空にもどっていく。おもしろくて、やっていると思わず笑顔になった。星のきらめきに無数の情報がのってやってくる感じがした。
【ブラインドウォーク】左右のバランスが均等でなく、どちらかといえば、右にかたむくかなと予測して、歩いてみると、まったく予測していない結果になった。上半身と下半身の分離をなくすようにするためにはどうすればいいか。先生のお話か訓練を通して考えよう。知ることができてよかったなと、とても満足した。治療が楽しみ。
【総合感想】ブラインドウォークではいろいろと知ることができ、改善点を発見できてよかったです。他の方々の歩き方も見て、自分に応用してみたりし、中心、意識がどこにあるかということについて考えることができたことはとてもよかったと思いました。参考になりました。銀河法が特に印象的でした。銀河法で具体的にイメージし、これを役立てるにはどうすればいいかな、『無数の星に情報が乗って飛んでこい』と思いながらイメージしたのですが、そのあとの速読は以前にくらべて変化を感じることができました。僕の場合は、銀河法が効果アリだったので、積極的に活用しようと思います。ところどころ、ちょっとした課題が見つかったので、今日の午後と、残り一週間で克服し、喜びたいと思います。『並列処理』に関して、すごく意識していたのですが、このステップで並列処理の理解が特に文字結合法の体験を通して少し深まったと思います。
<ステップ16>
【動的眼球視野訓練】空間のなかで何かをつかんでいる感じ。手のひらの中心を見ると感じた。ふだんとは違う見え方。ふわふわした感じもあった。
【過呼吸と30図】色が黄、緑へ変化した。色が鮮明になった。からだに変化が起こるか観察していたら、30秒くらいまでは気分がもり上がっていたが、その後、少しふらふらした。1分終了後、しびれがあった。
【総合感想】今日は訓練中に救急車が通ったのが2回あったので、今日のファイルの目印体験になった。30図の際に、はげしく呼吸することを通して、呼吸の新しい理解ができた。複写のイメージ訓練では大量の魚をイメージしたが、この魚たちの動き、鮮明度等をもっと改善していこう。速読をしたときに、16ステップでは、周辺視野が拡大していることに気づいた。文字が光ったり、立体的に見えた。
<チェックリスト>(FDで提出)
【気づき】リラックスしている状態をつくり、そのときに呼吸法、イメージ訓練をやると普段よりも効果があった。イメージ訓練/文字立体化は、やればやるほど自分の名前が立体的になり、動きも様々で、とてもおもしろかった。分身訓練も過去のいろいろな自分が登場し、内面を振り返ることができ、再発見ができた。過去の自分のとの対話をすることで元気になる自分に気づいた。自分の予感が当たることがあった。木の枝葉がどんどん成長している。夢で見たことと関連したことに出会った。ユーカリを初めてちゃんと見た。葉の伸び方がとてもおもしろいなと思った。
【ちょっといい話】海外の友人といろいろな話をした。そのときに、悩みを打ち明けられたのだが、僕の言っていることが、まるですべてを見ているかのように、ぴったりあたっていると言っていた。涙が出るほど嬉しかったと言ってくれたことに感動した。僕はただ話を聞かせてもらえただけで、それだけでも嬉しかった内容の話だったのだが、友人はとても元気付けられたと言ってくれた。仲よくしてもらってる友人が遠く離れたところで頑張っている話を聞けて、嬉しかったし、友人のありがたさを改めて実感した。自分の問題意識や、自分が考えていること、興味を持っていることがあると、直感で選んだ何か(例えば、本、雑誌、テレビ、友人の会話の内容)と一致することがある。今回の宿題の『いつもは話したことのない話題をいつも会う人にはなそう』に関して、あまりふれなかったことがあったのだが、意外にもすんなり話が通った。ご飯を食べに行ったお店で、『お客さん、笑顔がいいね』と言ってもらえた。翌日、地元でよく行っていた美容院の美容師さん(もうかなり会っていないのだけれど)に『笑顔が忘れられない』と言っていたと、友人に言われて驚いた。新しい(初めて見る)花を5種類発見した。近所のアジサイがきれいに咲いていた。今週、食事に行ったレストランで食べたご飯はすべてがおいしかった」。
        (HT。23歳。男性。SRS速読法中級第436クラス受講者。040627受け取り)
[スタッフ注:HTさんの読書速度は、初速が800字/分でしたが、
     中級講習で、132000字/分(165倍)に到達しました。
なお第436中級クラス全体の平均は89500字/分(103倍)でした]。
[栗田注:次回の中級速読法は04年12月に始まります]


第792話(中級)■速読の理解度が上がった
 (中級速読法5日集中クラスの3日目に書かれた「体験談」より)
「【気づき】速読で読んだ内容の理解度が上がった。
<ステップ15>
【銀河法】木星や土星などの惑星とテレビで見たことのある小さい星くずが無数にある空間をイメージした。息を吸って近づけると、小さい星くずは1つ1つがわかるが遠ざけると無数の星くずはくっついてしまって形がなくなる。
【ブラインドウォーク】歩くという同じ動作を行っても人それぞれ特徴があることがよくわかった。自分の歩き方も周りから指摘されるまでクセがあることに気がつかなかった。目をつぶって周りが見えないとそのクセがもっとはっきり表れることがわかった。
【総合感想】速読での内容の理解度が以前に比べて上がった。イメージ訓練やシンクロエックスの図形・風景も、すぐに思い浮かぶようになった。
<ステップ16>
【立体視】クロス法でしっかり映像は見える。紙を上下左右に動かせてもくずれない。しかし視点を4隅に動かすとくずれる。回転させた場合は30度までは何とか立体が保てる。
【過呼吸と30図】激しく呼吸をすると両手の薬指と小指がしびれた。30図を見ると図のまん中前に「(図あり)」のようなマークがうっすら見えた。
【総合感想】今日の講習の中で、これまでで一番の変化があった。閉眼指回しではじめて色彩があらわれた。暗めのうすい緑だった。中級では立体視訓練やブラインドウォークなどまた新しい訓練がでてきたので、初級に習った基本訓練と合わせて毎日続けていこうと思う。この先また新たな変化があるかもしれない」。
        (YM。24歳。男性。SRS速読法中級第436クラス受講者。040627受け取り)
[スタッフ注:YMさんの読書速度は、初速が500字/分でしたが、
     中級講習で、66600字/分(133倍)に到達しました。
なお第436中級クラス全体の平均は89500字/分(103倍)でした]。
[栗田注:次回の中級速読法は04年12月に始まります]


第793話(中級)■歩行癖を知り無意識の限界を除き訓練の深みを知った
 (中級速読法5日集中クラスの2日目の前に書かれた「チェックリスト」と
  3日目の体験談より)
「【気づき】手提げビニール袋が自動車の振動に共鳴したときの揺れをいつもより強く感じた。体の感覚が敏感になっているせいかも知れない。
【役立て】駅から教室までの道のりでもぐらたたきを実行。自宅でもパノラミックビューともぐらたたきで部屋を心に取り込んだ。
<ステップ15>
【KW】『多様な感覚で速読の内容を包み込む、絡める』
【柔軟訓練】体の固さも、無意識に限界を決めていることがわかった。限界という柵に気付くと、そこを外すことが可能になり、さらに体を柔らかくすることが出来た。前屈では日が経つにつれてひざとひざの間隔が狭まっている。左背上部にあるコリが強く意識できるようになり、自分の姿勢を見直すポイントになってきた。
【心の深まり】イメージの操作をするときに、その通りにできること、『難しい』とか『複雑だ』という観念やとらわれがなく、ありのままに行えること。制限なく動けること。
【銀河法】宇宙の真んなかで上下左右から星がわーっと押し寄せてきた。それらは表面がところどころ銀色の金属か雪のようなもので覆われていて、近くで見てもとても明るく輝いていた。星は無尽蔵にあるようで、いくら集まって来てもその果てはどこまでも続いていて終わりが見えない。
【ブラインドウォーク】「たすきがけ」の歩行と(栗田先生に)言われて、高校の頃は右肩にずっと鞄を下げて歩いていたことに思い当たった[栗田注:このステップでは、全員の歩行癖を私が具体的に指摘しました。この人は『たすきがけ』と呼ぶ歩行癖を持っています]。右でも右肩に鞄をかけることがたまにあるので、意識してバランスを取りたい。人によって姿勢や歩き方に様々な特徴があることがよく理解できた。これが性格の違いに含まれるのだろう。
【総合感想】『斜に物を見る』という表現があるが、私は軸がたすきがけなせいか、確かにナナメに物を見るくせがある。歩き方と性格が一致している可能性は高いのではないか。速度こそ伸び悩んでいるが、理解はどんどん増している。午後は両方とも更に高めたい。銀河法をやってから、文字や声が心の宇宙で形を伴って存在する感じがしてきた。
<ステップ16>
【KW】「無意識の限界を取り外す」
【動的眼球視野訓練】結構ヘビーなトレーニングだ。自由に動かしつつ、手の平をリズミカルに追うと目の奥のほうが急いで動いている気がする。手の中心部はスポットライトが当たったような感覚がある。不思議だ。
【増殖法】黄色い魚がうじゃうじゃと青く明るい海の中を泳ぎ回っていた。遠くから見るとそれは綿密でとてもきれいだった。
【立体視】右に傾くのと、左に傾くので度数が違う。右なら20°くらい、左なら10°くらい。歩き方で左肩から右腰にたすきの軸があったのと関係があるのかも?
【過呼吸と30図】やればやるほど気が遠くなり、頭が真白になったとこでやめた。30図を見ると全体的に青が強く、なかなかその青が消えなかった。集中の度合いでは静の呼吸に近かったが、判断力や意識が弱まってぼーっとした。この記録を書いていたら、だんだんと足の甲がしびれてきた[栗田注:このステップで呼吸によるPH変動の影響を自覚的に体験してもらったのです]。
【総合感想】改めて、初級から中級へのトレーニングのつながりと、その意味するところの深さが実感できた。理解というものに関しても、表面的なものではなく、潜在意識の深いところをいかに巻き込んでいくかの実践ができ、ますます質の高い読書が可能になってきた。推測による書き出しは間違ったことを書くかと思ったが、推進の部分も潜在意識が関わるので信頼すれば何も恐れることはなかった。心が言うことを聞くようになり、指や腕もそれに比例して動くようになり、速度向上がますます可能になっている。
<チェックリスト>
【気づき】リアリティのある夢を見るようになった。イメージ訓練によって、日常の視野に奥行がでてきた気がする。意識では見えると思える距離でも、目ではちゃんと認識できないのが不思議だ。集中力がかなり増して、通学の間中、ずっと英文の論文を読み続けることができる。また、書類の提出日などが近付いても、焦らずに対処できるようになった。
【ちょっといい話】潜在意識の方からたまにメッセージが届くことがある。面白いのは、先に『何かある』という感覚が来て、それからそのメッセージが何を意味するか、ぼんやりと浮かびあがるところ、朝家を出るときに、忘れ物があると、良くこういう事がある」。
         (MI。25歳。男性。SRS速読法中級第436クラス受講者。040627受け取り)
[スタッフ注:MIさんの読書速度は、初速が1680字/分でしたが、
     中級講習で、135000字/分(80倍)に到達しました。
なお第436中級クラス全体の平均は89500字/分(103倍)でした]。


第794話(栗田)■玉原高原の今年のファイルの「終わり」
「今年の秋口に、群馬県沼田市玉原高原を3回訪れることができた(「たんばら」と読む)。
 そこでアサギマダラという蝶に出会うことができた。
 9月の初めの初回は37頭、約一週間後の二回目には約20頭、そして三回目は9月16日でわずか3頭。
 このように複数回訪れることで、その土地の時間的推移、季節の移ろい、生き物の変化を非常に具体的に理解することができた。出会うアサギマダラの数は確実に減っていった。
 こうして南西方向への『渡り』が初まっている様子を実感としてつかむことができた。
 三回目に出会ったのは、いわば『行き遅れ組』である。
 この日は、アサギマダラが好んで訪れるヨツバヒヨドリが、スキー場の準備のために全て刈り取られているのを発見した。そこで私としては、この高原の2004年度のファイルを閉じることとした。このファイルが再度開かれるのは来年の初夏であろう。
 7月の中旬頃になると、周囲のイケマで発生した多数の新鮮な美しい蝶が、再度、目を喜ばせ、心をなごませてくれることを期待したい」。[→アサギマダラの特別コーナーを参照のこと]
                             (SRS提唱者 栗田昌裕 040917記)