【今週のちょっといい話】 第2059話−第2062話

 
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<お知らせ>
「次回の初級速読法の一泊研修は2月18日・19日です(講師は栗田)」。    
「第126回定例会は12/21(水)開催で『集続法(思念仕事集中持続法)』です」。
「定例会の『潜在法』のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。

第2059話 ■脳を活性化して、積極的に生きていきたい
    「仕事力を10倍高める!栗田式 頭がよくなる脳トレーニング」
     (栗田昌裕著。PHP研究所。05年9月初版)の感想文。
「リタイアしてから脳を鍛える気持ちが徐々に薄れてきましたが、今回『脳トレーニング』の本を読んで、改めて脳を活性化して、積極的に生きていこうという気持ちになりました」。
   (KS。61歳。男性。東京都日野市。05005受け取り)。


第2060話(栗田)■大分県の姫島からアサギマダラが奄美大島まで624km飛んだ(SRT4353 05.10/20)
「2005年10月20日に、大分県の姫島で標識されたアサギマダラが、41日後に、奄美大島で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の10月20日に、私は日帰りで大分県東国東郡の姫島村を訪れ、あるアサギマダラに『SRT4353 ヒメ 10/20』と標識をして放蝶しました。
 その後、41日後の05年11月30日に、鹿児島県奄美大島の龍郷町のある林道で、その蝶を宮山修さんが再捕獲されました。
 移動距離は約624km。移動方向は南西です。
 これは姫島で私が放蝶した個体の中で、島外で再捕獲された3例目のアサギマダラとなりました。
 1例目は『SRT1040』で、私が5月19日に姫島で標識をして、6月12日に埼玉県嵐山町で再捕獲されました。これが、そもそも姫島からアサギマダラがどこかに移動していることが確認された第一例になりました(このHPのちょっといい話の第1908話と、3D昆虫園のAsagi43を参照のこと)。
 2例目は『SRT1498』で、私が6月3日に姫島で標識をして、6月18日に石川県珠洲市で再捕獲されました。これが、姫島からの島外移動の歴史に第二例になったのです(このHPのちょっといい話の第1598話と、3D昆虫園のAsagi47を参照のこと)。
 その後、姫島在住の中城さんがマーキングを始められ、秋には、姫島で再捕獲が数例誕生しました。その際には、びわ湖の近くのスキー場から8月16日に放蝶され、10月20日に私が姫島で再捕獲した個体も含まれています(このHPのちょっといい話の第1933話とを参照)。
 今回は、その10月20日に標識した個体が、奄美大島で再捕獲されたのです。
 中城さんが標識した個体も、奄美大島で再捕獲されていますから、これで、姫島から奄美大島まで飛んだ個体が2例に上ったことになります。その後、姫島から屋久島への移動も確認されています。これは私が屋久島に行く11月30日の前々日の28日のことでした。
 昨年までは、アサギマダラの中継地点としての位置づけが不明だった姫島が、このようにして、わずか1年で『アサギマダラの移動の重要な中継地点である』ことが確立されたことになります。
 ただし、姫島からいきなり、どのような経路を辿って南西諸島に行くのかはまだ不明です(具体的には九州をどのようにして移動するのかは、全くの不明です)。この点の解明はこれからの調査の課題となります。 
 アサギマダラはすごい&おもしろい!!
アサギマダラには不思議がある」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051102記載)。
 追記:他の記録も含めて、姫島関連のデータを整理しておきます。
●姫島からの島外移動
1)姫島 5/20 → 埼玉県嵐山町蝶の里公園 6/5
【栗田昌裕。「SRS1070 ヒメ F 5/19 SRS 1102 5/20」
 →平井利生。写真撮影】。
2)姫島 6/3 → 石川県珠洲市高屋海岸 6/18
【栗田昌裕。「SRS 1498 ヒメ 6/3」
 →松井正人。「IMM 034 タカヤ」追記放蝶】。
3)姫島 10/20 → 鹿児島県奄美大島 11/30
【栗田昌裕。「SRT 4353 ヒメ 10/20」 
 →宮山修。写真撮影・放蝶】。
4)姫島 10/25 → 鹿児島県奄美大島 11/21 
【中城信三郎「S・C 492 大分 ヒメ 10/25」
 →加納雅裕。写真撮影・放蝶】。
5)姫島 10/25 → 鹿児島県屋久島 11/28 
【中城信三郎「S・C 490 大分 ヒメ 10/25」
 →久保田義則。捕獲・確認】。

●姫島での再捕獲:
1)滋賀県大津市びわ湖バレイ 8/16 →姫島 10/20
【林久明「XH 472 BV 8/16」 
 →栗田昌裕。「SRT 4369 ヒメ 10/20」追記放蝶】。
2)長野県山之内奥志賀高原 8/18 →姫島 10/18
【大代孝浩。「オオシロ 1439 シガ ナガノ 8/18」
 →中城信三郎。捕獲・確認・放蝶】。
3)静岡県浜松市竜頭山 8/20 → 姫島 
【村松祐。「RYU 8/20 YM」
 →中城信三郎。捕獲・確認・放蝶】。
4)福島県北塩原村グランデコスキー場 8/30 → 姫島 11/3
【藤井恒・佐紀子「SAKI 327 デコ 8/30」
 →中城信三郎。捕獲・確認・放蝶】。
5)長野県濁河温泉スキー場 8/16 → 姫島 **/**
【犬嶋満。「NIG 8/16 MI4? 」
 →中城夫人。捕獲・確認・放蝶】。
6)長野県濁河温泉スキー場 8/20 → 姫島 **/**
【犬嶋満。「NIG 8/20 MI49」
 →姫島村役場職員。写真撮影】
 

第2061話 ■北斎展とユリノキ
「東京国立博物館の平成館で開催されている北斎展を観に上野公園へ行った。世界中の美術館から集められた約500点の葛飾北斎作品に感嘆しつつ、本館の正面から外へ出ると、目前に黄色に色づいた大木がそびえ立っていた。足下の落ち葉をよく見るとイチョウではなかった。名札には『ユリノキ』とあった。北米原産で、花がユリに似ているのが名前の由来らしい。秋空に雄大にそびえ立つ姿が、北斎作品より気持ちよく感じた」。
  (赤○敏○。SRSインストラクター。051203記載)。


第2062話 ■コケの専門家と川を歩いた
「栗田先生、侑未子代表、SRSスタッフの皆様

 先日、コケの専門家と川を歩く機会に恵まれました。まず、コケの専門家は日本では10名居るか居ないかということに驚きました。
 先生曰く、『我々も希少種なんですよね』ということでした。 
 コケは大気の指標になるということで、10年ほど前にかなり話題を呼びました。
 コケ類の分類は、胞子が無いと現場で同定するのは難しいものが多いのだそうです。同定を行う場合、葉の細胞の形や繋がりから判断するのだそうで、これには驚きました。なんとも根気のいる作業です。
 調査は、朝から夕方まで行ったのですが、種の名前を知るたびに、過去の人々の植物の命名のセンスの良さに感動し、その種が生育している場所の至る所で、生物の不思議さ感じました。今回も貴重な体験を通し、また一つ、普段なにげに見ていた自分を反省し、身近なコケを見ると1つ1つが愛おしい感じられるようになったことを嬉しく思いました。
 
 寒くなってきておりますが、皆様身体には十分ご留意下さい。

 余談ですが、その先生とは、知人を通して、当日になり初めてお会いしたのですが、私の出身大学の先輩だったことに驚きました。
 私の出身大学では、生物の分類を専門的にやられている方は、居ないに等しいので、今回の出来事は、希少×希少の出来事と言えるかもしれません。そのこともちょっといい話に加えてもよいかと思っています」。  
 (大○哲○。SRS速読上級、記憶法、瞑想法 受講者。051201受け取り。)
【付記。たまたま私は12月2日に、屋久島から東京に戻る飛行機の中で、次のような文章に接しました。
『苔の種類は世界に2500種あると言われ、
 内2000種は日本に存在します。
 屋久島ではその3分の2、実に1300種類あまりを見ることができます』】。



 
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