阿部美穂子さんとの対談・前編

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速読最新事情
後編「百聞は一見に如かず!」


 雑誌「ダヴィンチ」の企画によって、タレントの阿部美穂子さんと対談する機会があった。 ダヴィンチ誌に掲載されたその内容を採録する。

「速読最新事情 前編「まずは基本を知る」
ダ・ヴィンチ2002年11月号対談完全収録版
発行・発売/メディアファクトリー 毎月6日全国書店にて発売中
SRS速読法は、連載「速読に挑戦」に協力しています
取材・構成――今屋理香

 「ダ・ヴィンチ」2002年11月号
速読でお疲れアタマをリフレッシュ!
阿部美穂子さんが栗田昌裕博士にリポートします

速読がブームである。頭が良くなるとか、体も元気になるとか、試験に合格できる最先端の勉強法だとか……。「でも、ワタシにとってはどうなの?」ということで、阿部美穂子さんが速読の基本から使い方までをリポート。誰にでもできる速読の実体、早速アナタも勉強しよう。

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阿部 美穂子
1975年生まれ。タレントとして、司会、女優と幅広く活動中。TBS「王様のブランチ」や、NHK「ハングル講座」での活躍ぶりは記憶に新しい。それがきっかけで、今でもハングルをプライベートで勉強中とか。現在(=対談時)、テレビ朝日「やじうまプラス」、「月〜金、5:50〜」に出演。ブラウン管の朝の顔から届けられる癒しパワーで一日が始まるというファン急増中。

栗田 昌裕
1951年生まれ。東京大学理学部数学科卒、同大学院修士課程修了、同大医学部卒。米国カリフォルニア大学留学。医師、医学博士、薬学博士。薬物動態学、肝臓病学、医学統計・システム理論などの研究を進める一方、講演や執筆活動も行う。日本で最初に速読1級の検定試験合格後、速読を入口としたSRS(スーパー・リーディング・システム)能力開発法を提唱。世界伝統医学大会3回連続グランプリ受賞をはじめ、毎日21世紀賞、2001年提言賞等受賞も多数。
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速読でお疲れアタマをリフレッシュ!
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阿部美穂子さんが栗田昌裕博士にリポートします
速読最新事情

前編 「まずは基本を知る」
速読がブームである。頭が良くなるとか、体も元気になるとか、試験に合格できる最先端の勉強法だとか…。「でも、ワタシにとってはどうなの?」ということで阿部美穂子さんが速読の基本から使い方までをリポート。誰にでもできる速読の実体、早速アナタも勉強しよう。

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report@ 先生、速読ってなんですか?
reportA 誰でも速読ってできるようになるんですか?
reportB なんだかトレーニングが大変そうなイメージがあるんですけど…
reportC 読書の感動や専門書の理解ができなくなったりしませんか?
reportD 仕事力や語学力アップに使えるというのは本当?

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阿部 ●今日は速読について基本から教わるつもりです。まずは先生、速読ってなんですか?

栗田 ■普通の読書が1分間に700〜800字程度の速さなんですが、私の教えるSRS速読では1分間に5000字以上読むこととしています。それは従来の読み方の延長では不可能で、読み方の中身を変えないと到達できない速さです。そこが重要で、具体的には、外からの情報を速く入れて(入力)、速くわかって(処理)、速く反応する(出力)という、人間が情報を処理するのに必要な3つの段階を加速するんです。それが「速読」の技術です。

阿部 ●普通の読書とどう違うんでしょうか?

栗田 ■阿部さんは、本を読むとき、ページを右から左に、一文字ずつ順を追って見ていませんか?

阿部 ●はい、そうしてます。速く読みたい時も、上から下へダダーッと。

栗田 ■風景を見ているときはどうですか?そんなふうに見てますか?

阿部 ●いいえ、全体をいっぺんに広く見渡してますね。

栗田 ■風景を縦書きや横書きでとらえたりしませんよね。私たちが美しい景色を眺める時、瞬時に自然の形状や色彩などを見て、様々な要素からその素晴らしさを一度で理解しています。なのに読書となると、一度に数文字程度しか見ていない。なぜだと思いますか?

阿部 ●本を読むときだけ、目の使い方が違うんでしょうか。

栗田 ■そう、本来目から入る情報は広く大量にとらえられるものなのに、その情報を、わざわざ頭の中で声に出すための音の回路に送っているのがいわゆる普通の読書なんです。つまり、音読や黙読。音は一つずつ順番にしか処理できないから、音読や黙読をしている以上は、一文字ずつしか処理できない読み方になるんですよ。

阿部 ●確かに、風景を見るときは、そこに何があるっていちいち声に出して確かめてないですよね。だけど素晴らしさはちゃんとつかめている。速読って、風景を見るようにページを見ることができるということなんですか。

栗田 ■そうですね。今それができない理由は、子供の頃に最初に教わった読み方が、「声に出して読む」という方法だったからにすぎません。

阿部 ●方法さえ変えてしまえば、誰でも速読ってできるようになるんですか?

栗田 ■そういうことですね。風景を見るように本を読むには、広い視野で瞬時に大量の情報を素早くとらえて脳に理解させる、目の機能をちゃんと使ってやればいいんです。特別な道具も、特別な能力も要りませんよ。

阿部 ●なんだかトレーニングが大変そうなイメージがあるんですけど…。

栗田 ■私の教えているトレーニングでは、1分以上かかるものはありません。速く読むためのトレーニングに時間がかかっては意味がないですからね。初級から上級までまざまな内容がありますが、まず最初は、情報の入り口を広くするための目のトレーニングから始めます。多くの受講生の方が、これまでいかに目を使っていなかったかということを体験をもって実感していらっしゃいますよ。使ってこなかった眼力を使うようになっただけで、目の疲れ、肩、首の疲れが軽減されたとか。

阿部 ●視力が回復したという方もいらっしゃるそうですね。

栗田 ■SRSの受講生においては、そういう話も珍しくありません。

阿部 ●すごい。私にも速読できるかなあ。でも、読書の感動や専門書の理解ができなくなったりしませんか?

栗田 ■私の提唱する速読は、早めくりの技を覚えることではありません。情報の入力、処理、出力に必要な人間の中身を向上して、自然に得られる結果なんです。それを一つ一つ見ていくと、筋肉などを司る運動系、自律神経で働く自律系、精神活動に影響を与える感情系、イメージ能力をコントロールする心象系、言語を扱う言語系、未開発の領域も含めたそれ以外の領域の潜在系に大別されます。例えば初級のトレーニングでそれぞれを1分間ずつ刺激すると、速読スピードはもちろん、計算能力や、迷路を抜ける能力が、2割ずつアップすることがこれまでの受講生のデータでわかっています。受講生の報告も、心身が元気になったとか、理解力が上がったとか、記憶が鮮明になったとか。情報処理の受け皿が整うことで、感受性やイメージも豊になってくるようですね。もちろん、これまで教えてきた397の初級クラスでの読書スピードも、すべて平均10倍以上にアップしているんですよ。

阿部 ●仕事力や語学力アップに使えるというのは本当ですか?

栗田 ■そういう感想も多いです。仕事効率も語学習得も、情報処理の質の向上に伴って伸びるからでしょう。システムがまだ整っていない人が、誰でも、いつからでも、役立てられるんですよ。

阿部 ●人間の体っていろんな機能が影響を与えあってるんですね。速読って、それを最大限に活かした最先端のトレーニングなのかも。


【速読ココがわかった】
   @風景を見るように本のページを読むのが速読の第一歩。
   A適切な目の使い方を知れば、速読は誰でも目指せる。
   Bトレーニングはどれも1分以内で簡単、家でラクにできる。
   C読書の感動や理解は損なわれない。むしろ豊かになる。
   D仕事や勉強の効率を上げたい人に大人気。受講後、
    TOEICの点数が50点上がったという人もいたとか。


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■あなたの疑問 ダ・ヴィンチ編集部が確かめます!
速読は誰にでもできるのか?

速読が時代にマッチした情報処理トレーニングであることはわかった。それでも、自分にとってはどうなのか、確信の持てないアナタに、編集部がお届けする体験談の数々。「できることなら速く読みたい、できることなら身に付けたい、でも自信はなかった」人たちの体験談には、ためになるヒントがきっと見つかるはず。ダ・ヴィンチでおなじみ、4万5000人の受講生を持ち、10年以上の実績を積み重ねてきたSRS速読法なら安心。速読の本当のおもしろさがわかる。


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銀行勤務 KNさん(女性)→頭の使い方が変わった!
「『読んだつもり』ではなく、メッセージを『ちゃんと理解』する読書になりました」
------速読で一つだけでなく二つ、三つと必要な要素を並列に考える読み方に

 もともと読むのが遅いことを気にしていたんです。飛ばし読みや斜め読みで時間を省いても、頭に残らないなら意味がないと思い、速読をマスターすることにしました。
 スタート時は1分間に文庫本1ページ弱の速さだったのが、初級コース修了時には、文庫本の3分の1近く読めるようになって。内容を理解できているから、理解力も上がったと思います。今は本だけでなく業界紙や雑誌もよく読んでいます。雑誌は自分にとって必要な情報とそうでないものとがはっきり分かれますよね。それなのに、今までの私は、最初から最後まで全部読んで頭に入れないと気が済まなかったんです。情報を広く見て必要なことを選び取ったりすることが苦手でした。だから気持ちが乗らないと何度も読み返したりすることになって、薄い雑誌1冊に何日もかかったりして。やりたいことのために読んでいるはずが、そのための時間がいつまでも作れなかったですね(笑)。今も新聞すべてに目を通すことは変わらないんですが、これまでの読み方と違うのは、情報の選別があっという間にできるようになったことです。
 マスターして良かったと思うのは速読の頭の使い方。仕事や読書では集中するほうですが、速読でなら一つだけでなく二つ、三つと必要な要素を並列に考えながら作業を進めると、集中する効果が一気に高まるんです。目の前のことだけにとらわれないからパニックにならないし、大事なことをミスしなくなりました。


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行政書士・FP NKさん(男性)→資格試験一発合格!
「速読で行政書士に一発合格。何年経っても効果は変わらず今は仕事に応用しています」
-----速読で集中して一挙に勉強するコツを身に付け時間効率の高い読み方に

 速読をマスターしてから10年ほどになります。SRS速読法の効果は、読むことだけに限りませんね。まず第一に私が行政書士資格を取得するにあたり、短時間で集中的に大量の情報処理をする「時短勉強」ができたこと。受験勉強を振り返っても、勉強ばかりやっていたという実感がないんです。家族にも『いつ勉強していたの』と言われるほどのマイペースで勉強と自分の時間を使い分けて、1回の受験で合格することができました。
 現在も急ぎの新分野の仕事が入ったときに、頼りになります。取り扱う分野が広いだけに、慌てず焦らず、方針通りに運んだ時は、「やってて良かった」と思う瞬間です。
 行政書士という仕事は、複数の手続きや書類作成を順番にまとめるという部分が重要になってきます。多数の手続きの集合で、他士業の方とタイアップすることもしばしばですし、複数の窓口との調整も多い。典型業務である許認可でも、その前提となる許可・認可・届け出がたくさん必要になってきます。SRS速読法は、書籍による情報収集に加えて、こういうときの「プロデュース」に最も役立っていると感じます。それが、全体の時間の短縮、コストの削減にもつながっていくのですから。最終的には、資格を取ったらどういう営業をするか、経営計画を立てるか、それを実現するためには、資格取得の勉強とあわせて何が必要か…という自己プロデュースにも結びついていくと思います。


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舞台ダンサー TMさん(男性)→心身バランスアップ!
「速読のリズムで、思考、行動のテンポも加速。感動する心にも磨きがかかりました」
------速読で分厚く難解な専門書でも時間をかけずに体に残す読み方に

 速読は誰にでもできると思います。トレーニングが簡単なので、1分でもいいから心を込めて試してみるといいと思います。そこで何らかの変化を体験できるはずだから、それをもとにステップアップを続けるだけです。
 僕の場合は10ステップのうちの6ステップ辺りで、今までの読み方でなく、広げた本の情報をまとめてとらえて、目から頭に入れる方がラクだと感じた瞬間が変化のきっかけでした。それからは1行ずつ読むのが面倒に感じるようになって、読むテンポが変わり、スピードも一緒に上がりました。僕はそれで初級コースで40倍のスピードになりました。
 もともと哲学関係の本を読んでじっくり考えるのが好きなんですが、長くて難解なものの文字を追いかけて、読破することだけに執心していたようなところがありました。速読をマスターしてからは、読む作業にとらわれなくなった分、分厚く難解な本でも気軽に読む感覚が持てるようになりましたね。積ん読、読まず嫌いも無くなりました。それに端を発して、「状況を読む」とか「人の心を読む」ということの意味もわかってきたように思います。速読とは、自分の内面を動かすことによって感動や心の豊かさを生みだすものなんですね。私はお客様に驚きや感動を味わっていただくために体を目一杯動かす職業ですが、内面が活性化すると体も元気になるということがわかりました。体力までが増強されるんですね。


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会社員 RSさん(女性)→視野が広がり発見が増えた!
「パソコンで目が疲れなくなったのも趣味の映画の世界が広がったのも
視野が広くなったおかげです」
-----速読で視野をいっぱいに使って見ることで心も体も疲れ知らずの読み方に

 私はインターネットサービスプロバイダでオペレーターをしながら、趣味で映画をたくさん観ています。どちらも根を詰めるとひどく目が疲れていたんですが、速読を始めてから、その理由がわかったような気がします。今まで、見えているようで見えていないところがたくさんあったんですね。正確には、視野の中心ばかりを凝視して、周辺に関心が行き届いていない効率の悪いものの見方だったから、ちゃんと見ようと思うと時間も神経もすり減らさざるを得なかったんでしょう。今ではモニター画面を見ていても、欲しい情報が目に飛び込んできてくれるような感覚です。
 トレーニングを続けていると、速読訓練のためのもののはずなのに、体の調子が良くなって、目が疲れなくなるだけでなく、五感が冴えて元気になってくるんですよ。これには驚きました。読む訓練はほとんどやらないで、呼吸法や体をほぐすトレーニングが多いから、健康に良いのは当然かもしれませんね。体が元気になると心も常に元気でいられて、ものをぼんやり見ることがなくなったこととの相乗効果で、ちょっとしたことに大事なアイデアを見つけたり、最悪の事態に直面しても、抜け道を見つけ出して、ものごとを好転するための工夫を心がけるようになりました。始めは「できるかな?」という不安でいっぱいでしたが、初級で10倍速読を達成するころには「私にもできた!」という安心に変わっていました。
 

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