総合力は六つのシステムの訓練を磨く

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 実際の訓練では、総合力はどのようにして磨くのであろうか。
 栗田式速読法では、右の図に示したような心身の六つのシステムを順番に鍛える訓練が用意されている。心身の六システムとは、簡略化された名称では、第一は「運動系」、第二は「自律系」、第三は「感情系」、第四は「心象系」、第五は「言語系」、第六は「潜在系」と呼ばれるものである。
 具体的には、「運動系」は関節や筋肉運動の働きを示し、「自律系」は内臓とそれを動かす自律神経系の働きを示し、「感情系」は感情や情緒の働きを示し、「心象系」は感覚とイメージ能力の働きを示し、「言語系」は言葉を操作する働きを含む知的能力や認知機能を示し、「潜在系」は以上5つの働きでは分類しきれない働きを総称し、潜在意識の働きや代謝の働きも含む。
 毎回の訓練では、これら六つのシステムの働きをそれぞれ刺激し活性化する訓練を行いながら、心身の全体的な能力を高めてゆく。その際には、六つのシステムの「敏捷性」と「巧緻性」という二つの側面を磨き上げて、その土台の元に知性を総合的に操作する能力を確立し、さらに、集約力を高めて、速読力の発揮に一気につないでいくのである。





 心身の六システム