5倍を超えられなかった人は2%

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 グラフを見ると、速読で5倍を超えられなかった人の割合は2%(つまり50人に1人の割合)に過ぎないことが分かる(この中には欠席した人も含まれていることに注意!)。具体的な人数で見ると452人中、5倍以下は9人である。この割合はクラスによって若干の変動がある。私が直接に指導したクラスの例で見ると、第222木曜クラスでは、5倍未満は1人で2%弱、第232木曜クラスでは、5倍未満は0人で0%、第248木曜クラスでは、5倍未満は3人で6%弱、となっている。
 先の統計には含まれていないが、本書で体験談を紹介している第279クラスでは最終回の出席者で見ると、9.8倍が2名おり、これが最低の倍率であり、あとは皆10倍突破を達成しており、5倍以下の人はいない(すなわち0%)。平均倍率は36倍であった。
 私が同じように指導してこのようなばらつきが出るのはたまたま集まった人の資質に差があるからである。ただしその場合に、個人個人の資質よりも、集団としての特性が大きく作用するのがSRS速読法の講習の特徴である。一言で言うと「共鳴力」が高い人の多い集団ではよい成績が出るし、「共鳴力」の低い人が多い集団では全体としての結果も低い。例えば、第279クラスは共鳴力が高い人が多く見られ、倍率も高い人が多かった。