速読に対する誤った幻想を捨てよ

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SRS速読法とは」
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 速読の講習を受けに来る人の多くは、「速読というものはおそらくこういう訓練をするのであろう」とあらかじめ考えてくるのが普通である。ところが実際にはその予測はほとんどの場合外れている。小手先の技術の訓練のみを想定し、システムの変革を想定していないことが多いからだ。私の著書を読んで来る人でも、きちんと理解していないで、見かけの技術のみを求めて来る人は予想外に多い(これは従来の読書がいい加減であることを如実に示している)。しかし、素直さと向上心があれば、講習で直に説明を受けることで、速やかに修正をして適応することができる(だからこそ、一泊研修だけで10倍突破が可能になるのだ)。ところが、「頭の固い人」と「聞く耳を持たないタイプの人」は、自分で勝手に「これが速読だ」とあらかじめ予想してきた作業をいつまでも繰り返していることがある。栗田式以外のどこか他の場所で速読の訓練をしてきた人にも同様の傾向が見られて閉口することがある。自分がこれまで行って来た訓練(多くの場合、入力だけの訓練)と私が指導する内容とを比較ばかりしていて、結局新たに学ぶことがない。それでは伸びる理由はないのである。速読法を学ぶ際には、過去に学んだことや、自分の予断や思いこみをすべて白紙にしてから学び実践するべきである。それができないうちは学ぶ資格はない。