速読は能力開発のスタート地点

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SRS速読法とは」
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 ここで、山田亨氏(29歳、初速970字→最終48500字、50倍突破)の「速読を学んで豊かな人生を」と題された体験談を紹介しよう。  「私は図書館勤務なので毎日本に囲まれて仕事をしています。次々と目前を通り過ぎる本を見てはあれも読みたい、これも読みたいと思う毎日を送っていました。
 ところが私は本を読むのが非常に遅く、月に1〜2冊読むのがやっとでした。せめて今の2倍くらいは速く読めたら、仕事の本、趣味の本、勉強の本など、どんどん読んで人生も楽しくなるだろうなという願望を抱いていました。これが私が速読を学ぶ動機でした。
 講習でまずわかったことは、速読の技術のみを学ぶのではないということです。
 まず『よく見る』ということを学びました。いかに今まで見ない生活を送ってきたか、ただ何となく見るのと、意識して見るのとでは全く違うのだと気づきました。そしてそのためのコンディション作りの訓練はとてもユニークで楽しいものでした(指回しや眼球訓練など)。
 また『速読は脳ではなく心で読む』という指導内容に壮大な構想を感じました。
 (接する情報を)心に響かせるということや、(イメージ法、呼吸法、共鳴シートの訓練などを通じて)感動する心を作ることそれ自体が最も大切なことであって、速読ができることは最終目的ではなく、そのための手段なのだと講習の中盤で思い始め、それから速読ができるようになったような気がします。
 私は9回目の講習でようやく20倍突破しましたが、意外にも『やった!』という大きな達成感はありませんでした。勿論私の講習の目的は達成できたので、素直に喜びたいと思います。しかし、それよりも自分の可能性、潜在能力を信じることができるようになったことの方が大きな効果でした。
 これからは、いかに充実した豊かな人生を送れるか、そしてそのための自分作りに学んだことを生かしていきたいと思っています」。
 受講者の多くは、速読法を学ぶためにSRSの教室に来ているが、SRSは速読法で終わるものではない。もっともっと奥の世界があるのだ。それは、速読法を入り口として、もっと奥に広がる体系的な能力開発法をマスターするための世界である。
 速読法の修得は能力開発のスタート地点に立つためのほんの準備段階に過ぎない。
 ぜひ、速読法でSRSを終わらせないで、それより奥の世界を探検してほしい。
 「SRSは速読法の体系ではなく、能力開発の体系である。しかし、速読が速やかに身に付く体系である」と覚えておこう。