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■ヤマヒヨドリバナを吸蜜するアサギマダラ/滝川林道/喜界島/パラレル法
[解説]
アサギマダラは「渡りをする蝶」として有名だ。
図鑑にはマダラチョウ科と書いてあるものが多いが、
タテハチョウ亜科という考え方もある。
前翅の長さは60mm前後あり、
雄は後翅の後部に、性標と呼ぶ黒斑がある。
キジョランなどのガガイモ科の植物を食草とする。
日本をはさんで、北は朝鮮半島、南は台湾まで分布している。
本州では5月から10月頃まで見かけることができる。
1980年代までは、夏は涼しい高原にいて、
秋になると低い土地に降りてくることが知られていた。
もっと長距離の渡りをするのではないかと考えた人たちが、
その頃から、翅にメッセージを書いて飛ばす「マーキング」を始めた。
その結果、春から初夏にかけては、南から北に渡り、
晩夏から秋にかけては、北から南に渡る傾向が見出されて来た。
飛び方はゆるやかで優雅であり、色彩も味わい深いので、
アサギマダラに魅せられるファンが少なくない。
1gにも満たないその蝶が渡っていく距離は2000キロにも及ぶ。
高知県大月町から沖縄県南大東島まで約783キロを3日で渡った例もある。
一日平均260キロも飛んだことになる。
秋にたくさんのアサギマダラが集結する場所として、
奄美大島の東の喜界島が知られている。
この写真は、喜界島の滝川林道で撮影した。
おそらく海を渡って来たであろう何千匹ものアサギマダラが、
ヤマヒヨドリバナやシロノセンダングサの花に群がって、
無心に吸密している様は、美しく壮観であると同時に、
小さな生き物の持つ生命能力の、底知れない不思議さを感じさせる。
[パラレル法で立体視ができる]
[撮影・解説:栗田昌裕]
画像の無断複製・無断使用を禁じます。
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