3■キタテハとヤマトシジミ(タテハチョウ科、シジミチョウ科)

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■キタテハとヤマトシジミとカナムグラ/パラレル法

[解説]
2002年10月6日に、
 たまたま用事があって榛名山のふもとを訪れた。
  道路脇につる植物のカナムグラが群落を作っていた。
   そこに舞っていたのがキタテハだ
    (写真中央よりの黄褐色の蝶)。
キタテハはカナムグラを食草とするタテハチョウ。
 カナムグラが大変に繁殖力が強い植物なので、
  キタテハも日本の随所で見ることができる。
   東京などでもよく見ることができるのはそのためだ。
このままの姿で冬越しをするが、冬場は発見が難しい。
 この個体にも、いつかまた春先の日当たりの温かい場所で
  ひなたぼっこをしている姿に遭遇できるかもしれない。
   タテハチョウ科の蝶はめりはりのある
    独特の飛び方をするところがいい。
向こうに小さく見えるのはヤマトシジミ。
 これも本州以南のいたるところにいる蝶だ。
  こちらは幼虫で越冬するので、
   この個体は冬までには一生を終わる。
    ヤマトシジミの幼虫はカタバミを食するので、
     カナムグラの葉の上で
      同時に写真に収まってくれたのは幸運に感じた。
身近なところに、さまざまな生き物が生活している。
 たまたま秋の日に一緒に目撃した蝶でも、
  それぞれに生活史が異なっていることを知ろう
一般に、氷点下で越冬する蝶は、
 体内のグリコーゲンをグリセリンに替えて
  凍結しないようにして冬場をしのぐ。
   これは車で使う不凍液と同じ原理であり、
    自然の生物はすごい仕組みを獲得していることに感動してしまう。

   [パラレル法で立体視ができます]
   ----SRSは地球の能力開発----
   ----心の中の自然を育てよう----

   [撮影・解説:栗田昌裕]
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