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■ツマムラサキマダラは台湾から
沖縄〜奄美諸島になわばりを広げた/マダラチョウ科/パラレル法
[解説]
写真はヤマヒヨドリバナの花で無心に吸蜜するツマムラサキマダラ。
食草はガジュマルやタイワンイヌビワ。
この蝶は私が子供の頃、すなわち数十年前には、
日本産の蝶としての記載がなかった。
しかし、迷蝶として台風などで飛ばされて飛来することがあるため、
図鑑には載っていた。
その後、次第に北上して、20〜30年前から奄美諸島にまで住むようになった。
九州の南端の開聞岳で発生した記録もあるという。
2003年の11月に奄美大島の東にある喜界島に行ったとき、
ずいぶんたくさんのツマムラサキマダラが飛んでいて驚いた。
しっかりと土着していることが分かった。
写真はそのうちの一頭である。
小さい頃の私が見たら、ずいぶん感動したことだろう。
裏を見ると焦げ茶色だが、雄の前翅の表は、先端部が青く輝いて美しい。
何種類かの熱帯の生物が、次第に北上している。
それは単になわばりの拡大なのか。それとも日本や地球の温暖化の一側面なのか。
今のところ、温暖化に伴う現象と考える人が多い。
ひとつひとつの生物を指標にして、観察を継続することが重要だ。
パラレル法で立体視ができるので、やってみよう。
(ただし、手前と遠方とを一気に合わせるのは難しいかもしれない)
[撮影・解説:栗田昌裕]
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