25■ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科)

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■ウスバシロチョウは不思議で優雅なアゲハチョウ科の蝶
   /アゲハチョウ科/パラレル法

【解説】
ウスバシロチョウはシロチョウ科ではなくアゲハチョウ科の蝶。
 分布は北海道と本州と香川県以外の四国。
  食草はムラサキケマン、エゾエンゴサクなどのケシ科植物。

ユニークなところが多い蝶だが、まず発生は年一回しかしない。
 これは同じアゲハチョウ科のギフチョウと似ている。
  群馬県では発生は5月中旬〜下旬である。

変わっているのは、卵を地面に落ちた小枝や石に生むこと。
 その卵は夏と冬をそのまま越して、春にふ化して成長する。
  幼虫は繭を作って蛹になるが、繭を作る蝶は珍しい。
 
発生地では時期が来るとたくさんの蝶が優雅に舞う。
 その飛び方はひらひらと曲線的に舞うのではなく、
  ゆっくりと単調に飛ぶもので、不思議な印象を与える。

写真は群馬県の上毛高原で04年5月17日に撮影した。
 透明な羽をゆっくり動かしながらふわふらと飛び、
  ハルジョオンの白い花に集まって吸蜜していた。

上毛高原ではこの日から約2週間、
 明るい草地や河原で数多くの個体が飛翔する姿を見かけたが、
  やがて知らないうちに静かに姿を消していた。

   【パラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
       ---SRSは地球の能力開発---
       ---心の中の自然を育てよう---

      [撮影・解説:栗田昌裕 040709記]
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