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【解説】
エゾシロチョウはシロチョウ科の蝶。
世界的にはユーラシア大陸北部に広く分布するが日本では北海道のみに分布する。
平地から山地まで見ることができる。
食草はバラ科の樹木で、サクラ類、ナシ、リンゴ、ボケ、ハマナスなど。
食草が多様なことがまず特徴の一つといえる。
その上、生態が変わっている。他の蝶類と全く異なっているのだ。
年に一回6月下旬から発生するが、すぐに卵を産んで、幼虫になる。
幼虫は蛾のように集団で巣を作る。これも蝶としては異例である。特徴の第二だ。
そして夏の前に3令になるとそのまま休眠に入ってしまう。特徴の第三だ。
何と幼虫で休眠したまま秋を越し、冬も越してしまうのだ。これはすごい。
しかも、その幼虫は信じられないほどの耐寒性を示す。
凍結させても、またよみがえってくるのだ。これは特徴の第四と言える。
春になると休眠からさめて一気に終令になり蛹になり、6月下旬から成虫になる。
飛び方は、優雅で単純。ふわふわとゆっくりと飛ぶ。
羽は半透明で美しい。ウスバシロチョウに似た印象だ。これは特徴の第五だ。
05年6月下旬、支笏湖周辺をドライブしているときには、美しい新緑の中、
随所でエゾシロチョウに出会い、本州とは異なる地に来た実感を持てた。
写真は支笏湖温泉のナデシコ(ダイアンサス属。交雑系)で吸蜜する個体。
【パラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
メッセージ「エゾシロチョウの幼虫の超耐寒性は、巧みな越冬戦略に基く。
グリセリンや糖分を活用して細胞外液だけを凍らせるのだ。
昆虫のすごさを示す一例だ、これには驚く価値がある」
---小さい旅は心の旅、発見の旅---
---SRSは美しい地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
[撮影・解説:栗田昌裕 050624撮影050625記]
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