87■テングチョウは生きた化石とも呼ばれ、翅表はオレンジの紋が美しい
   テングチョウ科/小さい旅58/パラレル法

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【解説】
テングチョウはテングチョウ科の日本で唯一の蝶である。日本全土に住む。
 この蝶の翅の裏面の画像は3D昆虫園の第18番で紹介した。
天狗のように伸びた鼻の形が名前の由来である。

止まるときは、翅を閉じて止まることが多いので、
 翅表の写真を撮影する機会は少ない。
  ここで紹介する写真は奄美大島の長雲峠で撮影した。

後翅の裏は灰褐色で、枯れ葉に似て、止まり方によって見事な擬態をする。
 前翅は表裏に橙色の斑紋がある。後翅は表に橙色の斑紋がある。
  翅を開くとそれがよく分かる。
 
本州での食草は、ニレ科のエノキであるが、
 奄美大島では、リュウキュウエノキがそれに対応した食草になる。
  本州でも成虫で越冬する。南西諸島では多い少ないがあるが年中見られる。
  
テングチョウはその仲間が化石として見出されているほど原始的な蝶である。
 テングチョウの鼻は、実は、下唇髭[かしんしゅ、パルピ]というもの。
  口吻の下を囲む部分が進化したもので、感覚器や掃除道具として有用らしい。

     【パラレル法で立体視ができるのでやってみよう】

メッセージ「生きた化石と呼ばれるテングチョウは、
       さすがにユニークな特徴を持っている」。

       ---小さい旅は心の旅、発見の旅---
       ---SRSは美しい地球の能力開発---
       ---心の中の自然を育てよう---

      [撮影・解説:栗田昌裕 050624撮影050703記]
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