129■カバマダラはモンパノキの枝や葉に惹かれて舐める
   (奄美大島)
    /マダラチョウ科/小さい旅138/パラレル法

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【3D昆虫図鑑 解説】
カバマダラはマダラチョウ科の蝶(学名Danaus chrysippus)。
 その一般的な知識は3D昆虫園の第128番に記載した(→参照)。
  上の写真は同じ雄個体(後翅に性標あり)が落ちた枯れ葉を舐めている場面だ。

奄美大島ではカバマダラの個体数は多くはない。
 一視野で複数個体を見るような場面に遭遇することは稀だ。
  本例は、奄美大島の笠利町でモンパノキの落ちて萎れた葉に飛来した。

おだやかな風が吹き、日射しがよい3月下旬のある日、気温は24〜25度だった。
 30分くらいの間、モンパノキの半径3m以内をふらふらと飛び回っていた。
  おそらくモンパノキに惹かれて来たのだろう、と思って観察を続けていた。

やがて、小さい枝に止まると、先端の小さい萎れた葉がある場所を舐め始めた。
 それが前頁の写真である。その後、地面に移動し、萎れた落ち葉に止まった。
  同じように口吻を用いて、舐め回しているのが上の写真である。

ムラサキ科のモンパノキにはマダラチョウ科の蝶が集まる傾向がある。
 この場所のモンパノキにも、その日は、アサギマダラが10数匹程度は飛来した。
  不思議なことは、毎日集まるわけではなく、しかも特定の箇所だけに集まることだ。
 
      [パラレル法で立体視ができるのでやってみよう]

メッセージ「モンパに集まるマダラチョウは特定の条件下でのみ、
       強力にマダラチョウを誘引しているように見える。
        特定の期間に、特定の枝や特定の葉に集まるところを見ると、
         気象条件(温度、風速、風向、気圧など)が関与しているようであり、
          個々の枝葉の特別な物質の濃度や舐め取りやすさも影響している。
           詳細には未解明の謎が残っていると思う」。

     ---小さな旅は発見の旅、心の旅---
    ---SRSは美しい地球の能力開発---
     -----内なる自然を育てよう-----

    撮影・解説:栗田昌裕 (060331撮影060405記)
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