188■オオマツヨイグサ アカバナ科(マツヨイグサ属)

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 オオマツヨイグサは北米原産の帰化植物。名前は大待宵草から来ている。似た草に、メマツヨイグサ、マツヨイグサ、ツキミソウがある。オオマツヨイグサが一番大きい。花の直径は8センチにもなる。通常は2年草で、秋に芽を出して、ロゼットという形で冬越して、7月から9月に花を咲かせる。日没20分後くらいに、萼に裂け目が入って反り返り、傘が開くように開花する。体内時計でほぼ24時間で花を開くが、萼の基部に光センサーがあってそれで時間調節もできる。晴れのときは遅めに、曇りのときには早めに花が開く。同じ暗さで開花することで昆虫の訪れに合わせているのだ。ここには時間戦略に関して臨機応変さが実現するように並列原理が用いられている。スズメガなどが花を訪れて花粉を運ぶが、わずかに触れただけで花粉が運ばれるように、ねばねばした糸(粘着糸)で花粉の固まりがつながれている。これはすごいアイデアだ。 
[撮影・解説:栗田昌裕]
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