271■フジバカマは秋の七草のひとつでハーブとしても用いられる
         /キク科ヒヨドリバナ属

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【解説】
フジバカマはキク科ヒヨドリバナ属の多年草である。秋の七草のひとつ。
 日本や朝鮮半島や中国に分布する。日本には中国から奈良時代に来たという。
  淡紫紅色の独特の花が咲くが、多数の株が一気に咲く様子は鑑賞に値する。

野生のものは関東以西の川原などに見るが、現在は稀で、通常見るのは栽培種。
 意外に人気があり、保護している植物園も多く個人で育てる例も少なくない。
  9月頃の花にはアサギマダラという蝶が吸蜜に訪れるので注目に値する。

ヒヨドリバナ属の花はいずれもよく似た構造をしている。
 筒状花が数個集まったものが頭花となり、それが一塊となって花を構成する。
  筒状花から細いヒモ状で2分岐した雄しべが出るので独特の印象を生む。

花自体には香りはないが、半乾燥すると、クマリンが生成され芳香を発する。
 ハーブとしての用途があり、中国では匂い袋に用いたという。
  乾燥して浴湯に入れることもある。切り花にもする。

ヒヨドリバナとの区別は、通常、葉が三つに深く裂けていることと、
 葉に厚みと光沢があることと、葉の裏に腺点を持たないことである。 
  写真は長野県中綱湖畔の「のっぺ山荘」で撮影した。

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    -----内なる自然を育てよう-----
    撮影・解説:栗田昌裕 (040919撮影050109記)
    画像の無断複製・無断使用を禁じます。
追記:
 HPの「アサギマダラの特別コーナー」の下記の記事も参照(画像あり)。
 「Asagi23■フジバカマが栽培される薬王園にはアサギマダラが寄る」


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