275■ヘリクリサム(ムギワラギク、テイオウカイザイク)は
   パリパリした不思議な感触の花を持つ/キク科ヘリクリサム属

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【解説】
ヘリクリサム(Helichrysum bracteatum)はキク科ヘリクリサム属の多年草。
 ヘリクリサム属の植物は南アフリカやオーストラリアに500種ある。
  ヘリクリサムはオーストラリア原産の植物で明治初年に渡来した。

写真で赤く見えるのはいわゆる花びらでなく、総苞片と呼ぶもの。
 それが発達して花弁に見え、色がついて魅力を生み出している。
  色には赤、黄、桃、白などがある。

いわゆる「花」(正確には頭花という)は中央部にあり黄色い。
 花全体の直径は4センチから8センチになる。
  日本では春に種をまいて夏に開花を見る。  

この花の特徴は総苞片が魚の鱗のような形をしており、
 さわるとパリパリとして、すぐにドライフラワーにできることだ。
  これは珪酸を多く含み、乾燥した土地に育つ性質があるからだ。

「ヘリクリサム」という名前の使用には混乱がある。
 写真の種は日本ではテイオウカイザイクともムギワラギクとも呼ばれる。 
  しかし別にカイザイクと呼ぶ似た印象の種(Ammobium alatum)がある。

SRSのHPの3D植物園の194番に示した植物もヘリクリサム属だ。
 こちらは和名でハナカンザシと呼び、英名でペーパーデージーと呼ぶ。
  一般にヘリクリサムと呼べばどちらの種も含むことになる。

ところが、さらに困ったことにアクロクリニウム属(Acroclinium)の
 似た印象の花(A.Roseum)も和名でハナカンザシとも呼ぶのだ。
  また花びらがパリパリした類似の印象の種にはローダンセ属のものもある。
 
・・・ということで、混乱を深めるので、花の名前には深入りしない方がよい。
 写真は、シドニーの王立植物園で撮影した。私の好きな花なので、
  原産国で再会でき、ぱりぱりした質感の花に触れてうれしく思った。

   【パラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
   ---SRSは地球の能力開発---
    -----内なる自然を育てよう-----
    撮影・解説:栗田昌裕 041229記
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