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小学生の頃、冬の朝になると、学校のグラウンドの周辺をたくさんの霜柱の層が覆っていた。特に赤土で覆われた場所にはよく発達していた。
それを踏みつけながら遊ぶことには、一種の心地よさがあった。
通学路の路傍にもあちこちに霜柱が出来ていて、わざわざその上を歩いてザクザクと小気味よい音を立てながら通うことも楽しみの一つだった。
しかし、大人になって東京に住むようになってから、そんな体験をすっかり忘れていた。
2003年になって上毛高原の一角で、繰り返し霜柱に遭遇した。
写真は3月13日に撮影したもの。土壌は赤土である。一般に、関東の赤土は霜柱ができやすいとのことだ。
改めて新鮮な目で眺めて見ると、細い氷の柱がびっしりと並んで土や小石を持ち上げながら成長する様子には、なつかしさだけでなく、美しさや不思議さを感じる。
水が凍って結晶を作るときには、不純物を外に押し出しながら六角柱となって成長していく。理屈ではそれが分かっていても、土の中にこんなにもたくさんの水が蓄積されていることが目で見えることにまず驚きを感ずる。その水が明け方のわずかな時間に結晶形成に次々と参加することを通じてつながり、こんなに見事な氷の柱の群れとなって現れることにはもっと驚く。
そうか、植物が一見水があるのかないのか分からないような土中から、水を吸い上げて成長するときにも、類似の現象を活用して「水の柱」を作り出しているのか。そんな新たな理解が生じて納得ができた。
パラレル法で立体視ができるのでやってみよう。
[撮影・解説:栗田昌裕]
SRSは地球の能力開発
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