【今週のちょっといい話】 第6話−第9話

      
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高○和○さん(男性43歳)
SRS速読法中級5回講習(第355クラス)、ステップ11-12で提出。
6■「心の躍動が伝わってきた」
 転職した元同僚と久しぶりで会いました。その人は旅と釣りが好きで世界中いろんなと
ころへ釣りに行っています。今回はカナダへ約一ヶ月ほど行っていたようで「社会復帰に
時間がかかりそう」と笑ってましたが、その一ヶ月間のことを話している最中の瞳はとて
も輝いていました。心の躍動が伝わってくるようで聞いているだけで楽しくうきうきした
気分にさせてもらいました。

片○大○さん(男性24歳)
SRSインストラクター、インストラクター会議で提出。
7■「10年後の目標」
 沖縄でサミットが開かれているが、その歓迎のレセプションでは作曲家の小室哲哉氏の
楽曲がテーマ曲として披露された。彼の10年ほど前のインタビューを読むと、世紀末の
節目になるようなイベントで楽曲を発表できたら良いと思う、という意味の発言があった
ことを知った。その当時の彼がそのような目標を持っていたことに驚かされた。今回のサ
ミットでも政府から依頼されたとのことで、偶然に実現したかのように見えるが、彼自身
が内心そのような目標を持って行動して来たことが、そういった依頼へのアピールになっ
ていたのだろうか。
 10年後は分からないと言わず、何らかの目標を持って、その方向に進みたいと思う。

北○充○さん(男性38歳)
SRS速読法中級5回講習(第362クラス)、ステップ19-20で提出。
8■「若者」
 地下鉄に乗っていたら、少し御酒を飲んで酔っている御老人が二人乗って来た。席が空
いてなかったので、立っていたら、少しつらそうな表情だった。一人の若者がさっと席を
立って譲っていた。その直後にまた、一人の若者が立って、もう一人の御老人に席を譲っ
ていた。その光景がとても自然であった。世の中は、混乱し、若者の非行が悪質な犯罪と
化しているが、一方で、心優しい真面目な若者も増えているのではないかと思う。SRS
の八方位の考え方もまさにこれにあてはまるのではないかと思う。神戸の地震の時、全国
から多くの名もない若者が集まり復興に手を差しのべた。その点からも素晴らしい若者の
数も、悪質な若者以上に増えている気がする。

加○郷○さん(女性28歳)
SRS速読法初級5回講習(第351クラス)、ステップ9-10で提出。
9■「思いやりのハードルを越える」
 今まで妹に何かしてもらうという事がなくて、してあげるばかりだったけど、妹がレス
トランでごちそうしてくれた。この日はケンカもせず、とても楽しく過ごせた。また、妹
の優しさ、人の好さに改めて気づき、その表われ方を再認識した日でもあった。
 いつも私の所に相談にくる学生が「いつもお世話になっているお礼」にといって職場の
皆へケーキをもってきてくれました。
 3週間程前、「いつも自分のことばかり考えてないで、他の人の事も考えてみなさい」
と自分に対し思っていることをついその学生に言ってしまいました。ただその理由として、
そろそろ彼が成長するのに必要になってきたと思っていたこともあります。
 最初は「自分の事だけで精一杯なのに、他人の事まで考えられない」と彼は言いました。
 次に来た時、たまたま隣にいた学生がホッチキスを貸してくれと私に言った際、彼は「僕
持ってるよ」とは言うものの、その学生に話しかけようとしませんでした。
 「『貸してあげるよ』って声をかけたら?」と言っても、「別に僕は困らないもん」と
言うので、「いいじゃない貸してあげれば」と言うと、「だって僕は人にしてもらったこ
とないもん」と言います。「それはあなたが人に良くしてあげたことがないからじゃない
の?」と言うと、「そりゃそうだけど」と言います。「じゃあしてあげなさいよ」と言っ
たら、もう歩き出していたその学生に呼びかけました。
 人はそれぞれ心の中に持っているハードルがあって、その高さはまちまちなんだなぁと
思いました。こんな出来事があってから、今日ケーキをもらったので、彼がまたハードル
を飛び越えたのだと思うとうれしくなりました。


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