【今週のちょっといい話】 第1775話−第1778話

   
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<お知らせ>
「夏の子供クラスの後期は8月19日−24日に行われます。募集中」。
「8月30日、特別指導会『要約法(大観本質要約法)』が開催されます(講師は栗田)」。
    

第1775話(読者)■記憶の仕方の色々なヒントが得られた
   「栗田式 仕事力を10倍高める記憶トレーニング」 
   (PHP研究所。栗田昌裕著)の感想文。
「数字の記憶法として、五十音を絡めているが、この本によりさらに色々と記憶の仕方のヒントを得ることができた」。
   (MM。64歳。男性。東京都世田谷区。050630受け取り)。


第1776話 ■「2歳」(子どもが数字に出会う過程に立ち会えて楽しい)
「◆ 子どもが2歳になった。
このごろ、数字のマグネットで遊びながら『2』の形を覚え、愛着をもっているようだ。
◆ 『保育園のお友達もみんな2歳だよ』というと、『2』は自分のものだ、と主張する。
マグネットはそうなんだけどね。
◆ それに、子どもに『おじいちゃんは62歳だよ』と言って数字を並べてみせると、
子どもは怒って、『2」は自分、『6』がおじいちゃん、と主張する。
 そこで、1から70まで数字を書いて、『2』と『62』は違う数字であることを説明すると、ちょっとびっくりしたみたいだった。
 まだよくわかっていないみたいだけど、子どもの不思議や興奮が伝わってきて、楽しい。
◆ また、あるとき、子どもが遊びを中断したくなくて、お風呂に入るのをいやがって泣いていた。
 そこで、『2歳の人は、タオルを2枚持ってきて下さい』と声をかけたら、嬉しそうに走ってバスタオルを取りに行き、そのまま上機嫌でお風呂に入った。
 思わず、笑ってしまった』」。
  (木○京○。SRSインストラクター。050804記載)。


第1777話 ■季節だより(向島百花園の様子。050807)。
「◆ 050807の向島百花園での様子をご報告します。
 花が咲いていたものでは、ナツズイセン(ヒガンバナ科)、ノリウツギ(花ではなくガク?、ユキノシタ科アジサイ属)、トウテイラン(ゴマノハグサ科ルリトラノオ属)、スイセンノウ(ナデシコ科シレネ属)、オイランソウ(ハナシノブ科)、オニユリ(ユリ科ユリ属)、シラタマユリ(ユリ科ユリ属)、ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属)、オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属)、キキョウ(キキョウ科キキョウ属)、トウゴウギク(キク科ルドベキア属)、ヒオウギ(アヤメ科ヒオウギ属)、ヨメナ(キク科ヨメナ属)、モミジアオイ(アオイ科フヨウ属)、コバギボウシ(ユリ科ギボウシ属)などがありました。
◆ 『ツバキも実をつける!』
今回リンゴやツバキ、ハマナスには実がなっていました。
花が咲いて受粉して実になる過程は考えれば当たり前なのですが、
ツバキというとすぐに花を思い浮かべてしまうので、
ツバキの実に接して新鮮に感じられました。
◆ 『夏は生長の季節』
4月から定期的に向島百花園に通っていますが、
春は花ばかり見て楽しんでいたので、
夏になって緑ばかりで少し淋しいなんて思っていたのですが、
周辺視野を使って空間的に捉えて歩いたら、
新しい感じを味わうことができました。
強い日射しが照り、昆虫が飛び交い、
暑い中をぐんぐんと伸びて繁茂する草木は
とても力強く、元気を与えてくれます。
僕にとって向島百花園はもともと、
行くと元気になるパワーフィールドなのですが、
そこに季節の変化が加わってきたのをうれしく思います。
とはいえ、まだ未完成なので今後も続けていこうと思っています」。
     (高○光○。SRSスタッフ&インストラクター。050807記)。


第1778話(栗田)■福島県北塩原村の蝶の観察
「◆ 05年8月上旬は、北塩原村で一週間の自然観察が出来ました。
 特に天候に恵まれたことは大きな幸いでした。
 その中で、アサギマダラの変化と、アサギマダラを取り巻く環境の変動をともに観察することができました。
◆ この間、蝶は、モンキチョウ、スジグロシロチョウが多く見られました。
 ヒョウモンも多く、ミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモン、などが主体でした。ウラギンスジヒョウモンもいました。
 特にウラギンヒョウモンがゴンドラ駅の水やりをしたコンクリート床に4匹も吸水に来ているのは初めて見て、興味深く感じました。
 場所によって数多くのクロヒカゲが見られました(ヒカゲチョウは少ない)。
 少ない個体数ですが、サカハチチョウ、コムラサキ、クジャクチョウ、ミヤマカラスアゲハ、キアゲハ、ヒメキマダラヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、・・・なども見ました。
 アサギマダラ以外は、長野県の高原に比べると、蝶は種類も個体数も少ないと言えます(モンキチョウとスジグロシロチョウは例外)。
◆ 植物も、1週間のうちにどんどん変化しました。
 ヨツバヒヨドリは海抜1000m地帯から1400m地帯に向かって、次第に開花の度合いを高めていきました。
 最初は1400m地点では、1割くらいの開花度であったものが、3〜4割の開花になりました。長野県や群馬県の山で見るヨツバヒヨドリよりもピンク色の度が強いように思いますが、東北の他の地域ではどうなのかの体験がないので意味がある違いなのかどうかは不明です。
 8月下旬になると咲くはずのアザミの丈はどんどん伸びて、蕾がふくらんできました。コウゾリナもどんどん丈が高くなって、蕾が膨らみ初めています。
 ブタナもいずれ咲くはずですが、今は花がありません。
 やはりいずれ咲くはずのオオハンゴンソウはまだ蕾が見えません。
 ヤマハハコもほとんど蕾がない状態から徐々に開花の気配が見え、今は1割程度の開花状態です。
 イケマは一貫して開花を継続しています。ゲレンデの何箇所かにそこそこの群落を見出していますが、卵や幼虫は未確認です。
 リョウブは1000〜1200m程度のところで次第に蕾を開きつつあります。ノリウツギは満開状態が続き、ツルアジサイは、満開だったものが下降線を辿っているように見えます。
 エゾアジサイの装飾花の青色は特に清楚で美しく見えます。
 ホオやコブシやハシバミは、実がしっかりとなりつつあります。
 私が歩き回っているブナ林の足下ではエンレイソウの仲間やユキザサの実も成熟に向かって徐々に変化をしました。
林の中でウバユリが知らないうちに開花をしているのに出会いました。
一日中青空の下にいたのですが、夕方になって山を下りるときなどにこういった植物の変化をつぶさに観察するのも極めて楽しい限りでした。
 この期間に、次第に日が短くなっていくことも実感でき、季節に関するファイルを『時間、空間、物質、生命』の四側面にわたって豊かに充実させることができました。
 自然をよく観察し、自然に関するファイルが充実すればするほど、自然はさらに奥の深い精妙な変化を見せてくれるものです」。
    (栗田昌裕。SRS提唱者。050809記載)。

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