【今週のちょっといい話】 第2007話−第2010話

     
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<お知らせ>
「次回の初級速読法の一泊研修は2月18日・19日です(講師は栗田)」。    
「遠隔者のための記憶法、心象法の1日集中講習を11月26・27日開講
                                  (講師は栗田)」。

「次回の初級速読法の半月集中講習は12月3日が開始日です(講師は栗田)」。   
「第125回定例会は11/28(月)開催で『結念法(結念心玉操作法)』です」。


第2007話 ■物の見方や考え方を考え直した。トレーニングをしてみたい。
   「脳をいままでの10倍よく働かせる法」
   (三笠書房刊。栗田昌裕著。04年2月初版)の感想文。
「この本を読み、自分の普段の物の見方や考え方を見直させられましたが、やはり自分の脳を上手に使っていないということがよく分かりました。
 これからは少しでも脳が上達するよう、トレーニングしてみたいと思います」。
   (EN。24歳。男性。神戸市。050905受け取り)。


第2008話(栗田)■グランデコから鹿児島県喜界島にアサギマダラが1408km移動した(SRS12127。9/2。05年)<喜界島3例目>
「福島県のグランデコスキー場で放蝶したアサギマダラが、喜界島(=鹿児島県大島郡喜界町)で、SRSマークの喜界島での3例目として、54日後に再捕獲されました。
 以下、その概略を説明します。
 2005年9月2日に、福島県のグランデコスキー場で、『SRS12127』とマーキングをしたアサギマダラを放蝶しました。
 それから54日後の10月26日に、奄美諸島の東に位置する喜界島の滝川林道のシロノセンダングサが開花しているところで、福島誠さんが、上記のSRS12127を再捕獲され、MF8097と追記して、再放蝶されました。
 グランデコから、喜界島の百之台までの距離は、約1408kmです。移動方向は南西になります。 
 この出来事は、2005年にグランデコを発ったアサギマダラのうち、喜界島まで飛んで再捕獲されたもののうちの3番目の例となりました。
 奄美大島の東の海上25kmの位置にある喜界島は、直径10kmあるかないかの島ですが、例年、数多くのアサギマダラが集まる不思議な島です。
 夏の間は、一頭もいなくなるアサギマダラが、秋になると姿を見せ始めます。
 今年は、9月28日に、最初の一頭が観察されました。
 それから次第に増えて、10月19日に、『SRS9450 8/23』が最初の再捕獲日となりました。その7日後の10月25日に、『SRS5359 8/14』が2例目の再捕獲個体になりました。
 さらに、その翌日の10月26日には、『SRS12127 9/2』が3例目の再捕獲個体となりました。
 今年は、この後も、喜界島でSRS関連のアサギマダラが再捕獲されることが期待できます」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051026記載)。


第2009話(栗田)■長野県大町市から京都府宇治田原町へアサギマダラが261km移動した(SRT1538、9/19、05年)
「05年9月19日に、長野県大町市で私が標識をしたアサギマダラが、京都府宇治田原町で再捕獲されました。
 これは『のっぺ山荘→京都府』という移動の第2例目になります。
 05年の9月19日に、長野県大町市平の『のっぺ山荘』で、アサギマダラにSRT1538と標識をして放蝶しました。
 その蝶は、それから23日後の10月12日に、京都府綴喜郡宇治田原町で、フジバカマに吸蜜に来たところを藤野適宏さんが再捕獲してくださいました。藤野さんは、『ZJ10/12 MAF』と追記して再度放蝶されました。
 移動距離は約261km。移動方向は南西です。
 この出来事は、2005年の長野市の大町市ののっぺ山荘を発ったアサギマダラのうち、京都府まで飛んで再捕獲された第2例になりました。
 この日は、2005年に福島県グランデコを発ったアサギマダラのうち、京都府まで飛んだ第1例のアサギマダラ「SRS3190 8/21」が京都市左京区で再捕獲された日でもありました。しかも、その同じ場所では、長野県大町市で私が9月16日に標識した「SRT898 9/16」が同時に再捕獲されていました。京都市左京区は願徳寺、宇治田原町は禅定寺蝉丸神社で、どちらもフジバカマが植えられていました。
 京都府下での再捕獲は極めて稀ですが、同じ日に2箇所で3頭も再捕獲されたのです。
 偶然は面白いものです。同じ流れに乗って来た可能性も否定できません。
 藤野さんの標識情報によれば、この日、禅定寺では13頭を標識されました(12頭が雄、1頭が雌)。そのうちの1頭の雄が私の標識した個体だったのです。
 秋の七草であるフジバカマが咲く場所では、不思議な出会いが演出されます。
 それはアサギマダラが、このフジバカマが大好きだからです。
 アサギマダラは多くの謎や不思議に関わる蝶です。
 その不思議な蝶は、不思議な出会いを体験する機会を与えてくれます」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051026記載)。


第2010話(栗田)■グランデコから京都市左京区へアサギマダラが504km移動した(SRS11708、9/1、05年)<京都2例目>
「05年9月1日に、グランデコスキー場で私が標識をしたアサギマダラが、京都市の寺院で再捕獲されました。
 これは『グランデコ→京都府』という移動の第2例目になります。
 05年の9月1日に、福島県耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場で、アサギマダラにSRS11708と標識をして放蝶しました。
 その蝶は、それから53日後の10月24日に、京都市西京区大原野南春日町の願徳寺で、金田忍さんが再捕獲してくださいました。金田さんは、『西XX10/24』と追記して再度放蝶されました。
 移動距離は約504km。移動方向は南西です。
 この出来事は、2005年にグランデコを発ったアサギマダラのうち、京都府まで飛んで再捕獲された第2例となりました。
 京都府では、再捕獲例は少ない場所として知られています。
 しかし、2005年、願徳寺のフジバカマでは、かなりの数のアサギマダラが観察され、その結果として、SRS個体2頭とSRT個体1頭の再捕獲が記録されることとなりました。
 フジバカマは、秋の七草ですが、日本の多くの地域で絶滅しかかっており、実際には、園芸上で栽培されているものがほとんどです。そのフジバカマが、アサギマダラの世界と人間の世界との接点です。人の世界と、自然の世界が重なるフジバカマの場所では、不思議な出会いが生み出されます。
 アサギマダラは多くの謎を秘めた蝶です。
 不思議な蝶は、不思議な出会い体験を生み出してくれます。
 福島県から南下して京都を通ったアサギマダラは、その後でどこへ行くのでしょうか。
 最近は、京都→大阪という流れの再捕獲例がいくつか見出されています。
 その後、瀬戸内海を西に渡るのか、四国の南部に行くのか。
 そのいずれにしても、最期は、南西諸島に渡っていくと考えられます。
 新たな観察が待たれます」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051026記載)。


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