【今週のちょっといい話】 第2083話−第2086話

 
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<お知らせ>
「次回の初級速読法の一泊研修は2月18日・19日です(講師は栗田)」。    
「第126回定例会は12/21(水)開催で『集続法(思念仕事集中持続法)』です」。
「定例会『潜在法』『通信法』『摩擦法』のDVD版ができました。→詳細は問合わせを」。
「SRS記憶法のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。


第2083話(読者)■人間に内在する能力の凄さを知ることができた
   「脳をいままでの10倍よく働かせる法」
   (三笠書房刊。栗田昌裕著。04年2月初版)の感想文。
「本を読んで、人間に内在している能力の凄さを知ることができました。
もっと詳しく、たくさんの栗田先生の能力開発法を聞きたいと思いました」。
   (YH。18歳。男性。郡山市。051011受け取り)。


第2084話(栗田)■グランデコから愛知県田原市衣笠山にアサギマダラが426km移動した(SRS5816 8/16。05年)<愛知県21例目>
「福島県のグランデコスキー場で放蝶したアサギマダラが、「SRSマーク」個体の愛知県での21例目として、34日後に、愛知県田原市で再捕獲されました。
 以下、その概略を説明します。
 2005年8月16日に、福島県のグランデコスキー場で、『SRS5816』とマーキングをしたアサギマダラを放蝶しました。その後、9月4日に、同じグランデコスキー場でこの個体に再度遭遇し、9月4日を示す記号『E』を付記して再度放蝶しました。
 2回目の標識から、34日後の10月8日に、その蝶は愛知県田原市の衣笠山で、星野義隆さんにより再捕獲されました。星野さんは『三河YH』と追記して再々度放蝶されました。
 グランデコから衣笠山までの距離は、約426kmです。移動方向は南西になります。
 この出来事は、2005年にグランデコを発ったアサギマダラのうち、愛知県まで飛んで再捕獲されたもののうちの第21番目の例となりました(1例目=知多半島の南知多町。2例目=渥美半島の田原町蔵王山。3例目=豊田市の炮烙山。4例目=三ヶ根山。5例目=名古屋市の大高緑地公園。6、7例目=美浜町の冨具神社。8例目=南知多町の旧・内海フォレストパーク。9例目=三ヶ根山。10例目=蔵王山。11、12例目=三ヶ根山。13例目=冨具神社。14、15、16、17、18例目=三ヶ根山。19例目=蔵王山。20例目=扇子山。21例目=衣笠山)。
 衣笠山としては1例目になります。
 東北からのアサギマダラの主要ルートは愛知県の三ヶ根山を通るもののようですが、三ヶ根山の南に伸びる渥美半島を通過する個体も少なくありません。
 そのうちの何割かは、三ヶ根山→渥美半島という経路を辿るようです。
 アサギマダラは『不思議な渡り』をする『不思議な蝶』です。
 その不思議な蝶は、不思議な遭遇を体験する機会を与えてくれます。
 着実な観察と調査でその詳細が明らかになることが期待されます」。
    (栗田昌裕。SRS提唱者。051211記載)。


第2085話(栗田)■グランデコからアサギマダラが三重県横柿峠まで566km飛び、さらに奈良県まで56km飛んだ(SRS7822 05.8/20)<三重県4例目>
「2005年8月20日に、福島県北塩原村のグランデコスキー場で標識をしたアサギマダラが、59日後に、三重県御浜町の横柿峠で再確認され、その後、さらに奈良県でも確認されました。以下、詳細を記載します。
 05年の8月20日に、福島県のグランデコスキー場で、私がアサギマダラに『SRS7822』と標識をして放蝶しました。
 その後、59日後の05年10月18日に、三重県御浜町の横垣峠で、その蝶を石田昇三さんが写真撮影されました。このことは、同行された方が確認されました。
 移動距離は約566km。移動方向は南西です。
 ところが、それから7日後の10月25日に、奈良県吉野郡吉野町の吉野山水分神社で、同じ石田昇三さんが、捕獲し、再度撮影されました。
 横柿峠からこの場所までの移動距離は56km、移動方向は北北西です。
 本例は、三重県からさらに、奈良県に移動した非常に興味深い例です。
 しかも、本例は、グランデコから奈良県に移動して確認された第一例目でしかも唯一の例です。その移動方向は北北西で、紀伊半島の中央部に食い込むように移動したことになります。通常考えられているコースとは異なる道筋を採用した珍しいケースです。
 本例は、同じ石田さんが、2回に渡って三重県、奈良県で確認されたという点でも、稀なケースです。
 アサギマダラの移動はこのような例の蓄積によって少しずつ解明されていきます。
 アサギマダラの移動には不思議と感動があります」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051210記載)。


第2086話(栗田)■グランデコから愛知県三ヶ根山まで418km飛んだアサギマダラを自己再捕獲した(SRS11393 05.9/1)<愛知県24例目>
「2005年9月1日に、福島県のグランデコスキー場で標識をしたアサギマダラを、38日後に、愛知県の三ヶ根山で、他の方と私とが相次いで再捕獲しました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の9月1日に、福島県のグランデコスキー場で、私がアサギマダラに『SRS11393』と標識をして放蝶しました。
 その後、38日後の05年10月9日に、愛知県幡豆町の三ヶ根山で、その蝶を西村克巳・昭子さんが再捕獲されました。西村さんは『KSN326』と追記して放蝶されました。
 移動距離は約418km。移動方向は南西です。
 その蝶はそのあとでさらに私自身がもう一度再捕獲しました。
 この出来事は、2005年にグランデコを発ったアサギマダラのうち、愛知県まで飛んで再捕獲されたもののうちの第24番目の例となりました(1例目=知多半島の南知多町。2例目=渥美半島の田原町蔵王山。3例目=豊田市の炮烙山。4例目=三ヶ根山。5例目=名古屋市の大高緑地公園。6、7例目=美浜町の冨具神社。8例目=南知多町の旧・内海フォレストパーク。9例目=三ヶ根山。10例目=蔵王山。11、12例目=三ヶ根山。13例目=冨具神社。14、15、16、17、18例目=三ヶ根山。19例目=蔵王山。20例目=扇子山。21例目=衣笠山。22例目=旧・内海フォレストパーク。23、24例目=三ヶ根山)。この個体は、今年の夏にグランデコスキー場で私が放蝶して、愛知県で自分で再捕獲したアサギマダラとしては、6例目になります。
 自分で再捕獲をすると、出発時点での画像と、再捕獲時点での画像を撮影して比較できます。これによって、418km、38日間かけて418km移動する間に、どれくらいの翅の変化(劣化、傷み)が起きるかが分かります。逆に、そのような観察が蓄積されると、野外でアサギマダラを見たときに、羽化してからどれくらいの日数が経過しているかが推測できるようになる可能性があるのです。
 ものごとは、一例一例の体験を蓄積することによって、見識が生まれ、判断する力が生じてくるのです。これは能力開発でも同様です。
 福島県で8月の異なる日に標識をしても、移動先の愛知県ではほぼ同時多発的に出現します。福島県にある時期まで滞在した後、8月下旬〜9月上旬に、何らかの契機を引き金として、一斉に『ほぼシンクロして』、南下の旅を始めるようです。
 それから約30〜40日経つと愛知県にどっと出現します。
 本例は、実際に9/1、すなわち9月上旬までグランデコにいた一例です。そして、38日後には愛知県にいました。
 その頃は、愛知県での移動のピークにあたります。
 『アサギマダラは複数個体を比較すると、流れが見えてくる』」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051215記載)。


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