「記憶力の再生・強化術 記憶力をアップするための3つの法則」、
                               144−145頁。

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以下、雑誌ダカーポに掲載された「記憶法」に関する取材記事の内容を紹介します。
参考にしてください。
     出典: 雑誌「ダカーポ」(マガジンハウス)、
          2003年3月19日号、
           144−145頁。

なお、SRS記憶法の技術の実際は、
     SRS記憶法Aの5回講習か、
     SRS記憶法ビデオ(SRS研究所)、
     SRS記憶法・庭園散歩ビデオシリーズ(SRS研究所)、
などで学んでください。
詳細はSRS研究所(電話03−3821−3197)にお問い合わせください。

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これからでも遅くない!今すぐできる実践法
記憶力をアップするための3つの法則

1 【ビジュアライズしよう】

初めて会った人の顔をきちんと見て、観察している人はどれくらいいるだろうか。その周囲の空間も含めて意識的に観察している人は非常に少ないだろう。
記憶法や速読法の指導を行うSRS(スーパー・リーディング・システム)研究所所長の栗田昌裕さんによると、95%以上の人は訪れた先の周囲の環境を意識して見ていないという。
「私たちの記憶が残らない、思い出せないというのは、その記憶を結びつける場所がはっきりしないために、情報が迷子になってしまうから。最初に時間・空間・物質の3つに注目しておけば、頭の中に記憶する場所ができるわけです。記憶する上で重要なのは、全体の環境の中で相手をきちんと見る、ということなのです」
思い出すためには、対象物をビジュアルとしてとらえることが重要だという栗田さんは、「記憶には『記銘力』『保持力』『想起力』という3本柱がある。覚えること(記銘)に気をとられがちですが、いったん覚えたものを引っ張り出す想起力が重要で、そのためにはこのビジュアライズがとても大切なのです」と説明する。
仕事で営業先に行ったときには、まずは時間や空間などの環境をビジュアライズして記憶に残し、その中に人を置いて覚える習慣を身につけよう。また、その場ですぐ思い出せるかチェックして、自分の頭の中で体験や知識を整理しておくことが大切なのだ。

2 【連想は多い方がよい】

何かを記憶しようとするとき、できるだけ余分なことは省いて覚えようとする人が多いだろう。しかし、それでは逆になかなか頭に入らないし、記憶することが苦痛になると栗田さんは言う。
「人間は少し覚えるよりも、たくさん覚える方が覚えられるのです。例えば、人の顔と名前だけをそのまま覚えようとするのではなくて、名前を文字からイメージ化し、強調することが大事です」
では、実際に山田さんを例にとってみると、
「日本人の場合は、風景や植物を表す姓がとても多いのです。だから、山田さんであれば、山がバックにあって、田んぼがある風景の中に山田さんを入れて、想像上のストーリーを作っていくのです。その人から連想できるものが多ければ多いほど、記憶がより強力になります」
この「想像上の空間」と前の項で紹介した「観察した空間と人物」をその場で構築しておけば、どれか1つを忘れても他の何かがきっかけとなり、思い出すことができるのだ。連想のネットワークを多重に張り巡らせておけば、簡単に忘れる心配はない。

3  【記憶は生き物である】

この先記憶とうまく付き合っていくために、どんなことが重要なのか。栗田さんは情報を動物としてとらえ、頭の中に生かしておくことを提唱している。
「地球上に何百万種という私たち生き物が生きているように、人間の内面的な空間の中に何百万という情報が生きているんです。そういう感覚で記憶をしていくと、インプットした情報が勝手に動き出したり、発想してくれるようになり、自分の分身のような役割を果たしてくれます。そうやって意識していない領域(潜在意識)全体を活性化していくことができるのです」
それを実行するためには、何でも知りたい、覚えたいという好奇心を常に持っていることが重要だ。
しかし、過去を振り返ると、人には思い出したくない記憶だってあるはず。だが、そうやって記憶を封じ込めることは記憶力低下の原因につながると栗田さんは指摘する。
「思い出したくない記憶もどんどん思い出して、外に出していくべきです。記憶に鍵をかけるとそれだけでエネルギーを余分に使うことになり、現実を見ることもできなくなり、新しいことが頭に入らなくなるのです」
記憶の倉庫の鍵を開けて、風通しをよくしてあげることで頭の中もすっきりする。すると、新しいこともどんどん覚えられるようになり、記憶するのは楽しいことだ、という境地にまで達するらしい。
 

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