■ SRSメールマガジン第15号

 
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2002.11.30
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 ◇エス アール エス研究所メールマガジン◇
          第15号 

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☆ 目次
[エス アール エス ホットニュース]
  ●SRS速読法・初級一泊研修(第404クラス)は平均25倍突破
  ●SRS速読法・中級5回講習(第402クラス)感想文
[最新版3D写真]
  ●池の落葉/須藤公園/東京(パラレル法)
[全人会ニュースより]
  ●「人は外観で誤解する・・・医学生のエピソード」
       (全人会ニュース391号より)
[季節だより]
  ●小さな秋をつないで大きな秋をとらえる
   ・・・・三四郎池のほとりで紅葉・黄葉の景観を内面化する
[栗田先生近況]
  ●直木賞作家山本一力氏との対談記事。
  ●「THE21」の取材記事。
  ●読売新聞の取材。
  ●生涯学習センターでの講演。等。
[出版案内]
  ●「脳力全開 栗田式記憶法入門」(PHP研究所。文庫)の発刊、など。
[講座案内]
  ●「定例会」、「肩の会」、「眼力法」
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[エス アール エス ホットニュース]
●「SRS速読法・初級一泊研修(第404クラス)は平均25倍速読を達成」
 2002年12月22〜23日に、京王プラザホテルにて、初級速読の一泊研修が行われました。このクラスは第404クラスになります。
 参加者は54名。平均年齢は37.3歳とやや高めでした。
 このクラスでは、以下のような変化が生じました。
 読書速度は
初速が760字→17309字となり、平均25倍に。
 迷路抜け速度(20秒間)は、
6.1→18.6となり、平均3.48倍に。
 計算(60秒間)は
65→92.9となり、平均1.49倍に。
 このクラスは、訓練前の読書速度、迷路抜け、計算の値が、いずれも、通常のクラスよりも低い値であることが特徴です(通常は、読書速度は800〜900、迷路抜けは7〜8、計算は70です)。そのことが影響して、迷路も、計算も、最終結果が、通常クラスよりも低い値になっています。しかし、倍率は、通常クラス以上の成果になっていることに注目すべきです(通常クラスでは、迷路が3倍、計算が1.4倍が基準ですから)。
 なお、このクラスは、京王プラザホテルでの一泊研修としては、21番目のクラスとなりました。一泊研修はこの他に、SRS研究所にて30回以上行われています。 

●SRS速読法・中級5回講習(第402クラス)感想文
 現在、千駄木の教室では、SRS速読法・中級5回講習(第402クラス)、SRS速読法・初級5回講習(第403クラス)、第31期記憶法Aクラスが開かれています。
 今回は、11月16日に行われた速読法中級(403)クラスのステップ11と12の感想文の中からいくつかを紹介します。
■例1 KT(男性19歳) 
【step12分身訓練】小学生のわたしが私の中にまだ生きている、ということに感動しました。想起をしていると、当時の大きな夢や願望がありありと思い出され、とても懐かしく思いました。
【step12総合感想】初級の時に学んだことが完全に消化されていないことがわかった。5万字、6万字という目標に到達するためにまず最も大切な「確」を大切にしたい。初心に戻って1STEPから復習する。文字を映像としてとらえるという初級速読の時からおっしゃっていたことを改めて確認でき、ページの見方が少し変わり、理解度も増した。関心のある分野が増えれば増えるほど人生が楽しくなりそうです。速読は私の人生を以前に比べ何倍も楽しいものにしてくれています。今後もこの能力を磨いていきたいです。
■例2 KT(男性24歳) 
【step12開心法】芝のきれいな公園にいた。周囲の情報が体のすみずみから入ってくるイメージをした。吐き出すときは自分の情報が周囲に溶け込むようなイメージが出来た。
【step12総合感想】忘れていた感覚が元に戻ってきた。前回よりイメージが鮮明になり、過去との対面は色々な事を思い出し楽しかった。目標を達成できるよう、そして目標を越えられるようがんばりたいです。
■例3 HO (男性25歳) 
【step12立体視訓練】RDS:○ 蝶:○ 非常に鮮やかに見えた。動かしても画像はしっかり保たれていた。ナナメにすると目が非常に負荷をかけられている感じでした。
[注: RDSは3D訓練の一環です。中級からは3Dを用いた訓練が行われています]。
【step12総合感想】Step11では固定観念に捕らわれていたという気がする。心の中に分身がたくさんいるということ、それらの力を借りてまとまった理解をするのだ、ということを忘れていたと思う。「目の上」でリカイする読み方をしていたと思う。又、「大きく入れる」ということに関しても「活字」を入れて、という誤解があった、と思う。映像(風景)として入れるということをしっかり言いきかせて続けていきたい。初級は一泊研修でしたが、今回の5日講習では間の2週間も含めて向上に取り組もうと思います。
■例4 KS (男性26歳)
【step11全体の感想】自分のキャパシティ(器の大きさ)が自分の視野を作っているということが意識できた。とても小さかったと思う。だからかぁ、という感じ。体が柔らかくなってうれしい[注: 中級ではさまざまな身体柔軟の技術を学びます]。元々固いたちだから日常でも続けていきたい。今日は共鳴カードの時イメージがいろいろボンボン湧いてきた。
■例5 KY (男性29歳) 
【step12総合感想】中級にはいっても基本的なこと、重要なことは同じであること、また、その重要さがより明確に実感できたように思います。少し心配な気持ちで実は来たのですが、今日1日でまた自分の可能性を見い出せたように思います。とても元気度と速度と速読の意欲が増しました。先生の“一夜漬け”の本を読みました。そして仕事がらみの試験を受けて、なんとか合格しました。全くの一夜漬けでは、ありませんでしたが、前日に勉強したことがそっくり頭に残っていて、とても想起しやすく、点数に結びついたことを実感しました。この感想文もそうですが、考えをまとめて出力することが遅くて苦手なので中級では出力にも重点を置いてがんばりたいです。
■例6 YI(男性42歳)
【step11痛みチェック】特に肩、首まわり。痛みはないと思っていたが、触る、叩くことで、実は、固くなっている部位が、たくさんあることに気づいた。びっくりしている。
【step11全体の感想】速読を身につける、という意識だけでなく、前向きな気持ちが出てきたようだ。速読2回目以降、「心の場」を意識することを心がけてみた[注: ステップ12のクラスのキーワードは「心の場」になっています]。
【step12分身訓練】これからは、各年代の自分を探し出して、これからのことを相談、意見交換していくとおもしろいかもしれない。
【step12総合感想】イメージ、速読スピード、等、初級段階と比べて、鮮明に描けるようになっている。意識も前向きになっている。
■例7 CI (女性51歳)
【step11全体の感想】・今日の先生のお話の中には感動させられることがたくさんあった。ことに「一人の背後には千人の人がいる」、「千人の心の場があなたの心の場を支えている」、「千人の人の能力開発につながるようでなければ能力開発とはいえない」というお話にはとても感動した。心の奥がゆさぶられるという感じがした。・初級のときも、時々あったのだが「共鳴試行」で思い浮かぶ漢字やことばを書きこむと、その直後の先生の講義でそのことばが出てくることがよくある(きょうの場合「はす」)。こういう現象もただの偶然ではないのだと思った。「大きな心の場」という概念に、とてもひかれた。「大乗」という言葉の意味がほんの少しわかった気がした。
【step12開心法】とても不思議な感覚。最初は、広々とした大きな木立のある公園にいたのだが、それも消え失せ、宇宙の中に浮かぶ1つの粒になったような感じ。宇宙の波動の中で、その波動の1つとしての私が何かをとりこみ何かを出すことによってほかのすべてとつながっている、そんな感覚があった。
【step12総合感想】「心の場」という概念が大変おもしろかった(注: SRSでは、12ステップで紹介した「心の場」を、通常の意識の場と区別するために、「心場」をシンバと読むことにしています)。自分の心がほんとうに海のように深いことを感じた。今はまだ得体が知れない感じがするが、この中に分け入っていったらどれほどおもしろいかと思う。
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[最新版3D写真(添付書類)]
●池の落葉/須藤公園/文京区/東京
(パラレル法で立体的に見えます)
[解説] 秋も深まってくると、都会の公園にも落葉の季節が訪れる。
 池の周囲のさまざまな落葉樹から、いつの間にか落ちた葉が、池の面をびっしりと埋める頃には、今年もまた終わりに近づいたな、という若干センチメンタルな気分が湧いてくる。見る人の感性によってはただのごみとも言える木の葉の群れが、何か大切なものに感じられるのは、夏の間の生き生きとした樹木たちのイメージとそのときの自分の活動の余韻とが落ち葉の向こうに投影して見えているからだろう。
 やや大きい赤っぽい葉はミズキ。ミズキの葉は裏返すと白っぽいので、写真で目立つ白い葉も同じミズキである。紡錘状のやや茶色の濃い葉はケヤキ。少し赤みを帯びたものはサクラ(ソメイヨシノ)。明るい黄色の葉はムクノキだ。
  撮影・解説:栗田昌裕
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[全人会ニュースより]
●「人は外観で誤解する・・・医学生のエピソード」
 世の中は誤解で満ちている。この連載では、どのような誤解があり得るかの実例を紹介している。参考にしてほしい。

エピソードC ある医学生の話。
 医学生のA君は、夜間、自転車に乗っていると、再三、警察官に呼び止められ、職務質問を受けることがあった。
 そのたびに、自転車の登録番号を確認され、盗難車と照合をし、所有者が彼自身であることの確認がなされた上で、解放(=釈放?)されるのが常だった。
 A君の外観、すなわち、風貌か挙動のどこかに、経験豊かな警察官をして不審をいだかせる特別な要素があったのだろう。
 ある日、A君が、放射性物質を用いた医学上の実験をしているとき、うっかりと操作を誤って放射性物質が飛び散り、白衣の下に出ていたズボンのすそについてしまった。
 放射能で汚染されたものは、管理された実験室の外に持ち出すことは許されない。そこで、A君はやむなく、ズボンを脱いだ。さて、どうやって家に帰ろう。
 独身でひとり住まいのA君に、誰かがズボンを持ってきてくれるわけではない。まして、「ボクのズボンを貸してあげよう」と、親切に自分のズボンを脱いで貸してくれる友人もいない。
 決意をしたA君は、夕暮れまで待って、白衣のままで帰宅することにした。
 白衣の下は・・・もちろん下着だけだ。
 A君が大学からかなり離れた夜のとある街角に出たところで、ばったり警察官に出会った。それから先は想像できるだろう。
 もともと職務質問を受けやすいA君が、暗がりの街中に、白衣を着たままで出て、しかも、白衣の下には毛ずねを露出したままで歩いていたのである。
 A君は、痴漢と誤解され、たっぷりと時間をかけた尋問を受けたのである。

 さて、以下のキーワード(=KW)を理解しておこう。
KW「人は外観(風貌、挙動、身なり)によって誤解される」
 この種の誤解を受けないための対策としては、外観や表情に配慮することも重要である。
  KW「外観を整えることも、メッセージを正しく伝える上で重要である」
 (全人会ニュース391号より)

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[季節だより]
●小さな秋をつないで大きな秋をとらえる
   ・・・・三四郎池のほとりで紅葉・黄葉の景観を内面化する
 2002年11月の終わりと12月の初めに、東大の三四郎池のほとりを歩いて見た。
 三四郎池という名前がついたのは、有名な小説「三四郎」以後であるが、もともとはこのあたりは加賀藩の屋敷跡であった。立て札を見ると以下の記載がある。
「加賀藩主前田氏が、現在の赤門から池にかけての一帯の地を将軍家から賜ったのは、大阪の役後のこと。園池を大築造したのは寛永15年(1638年)、その性、豪宕で風雅を好んだという当主前田利常のときである。かれの没後、綱紀がさらに補修して、当時江戸諸侯邸の庭園中第一と称せられた。育徳園と命名され、園中に八景、八境の勝があって、その泉水・築山・小亭等は数奇をきわめたものだといわれている。池の形が『心』という字をかたどっており、この池の正式名称は『「育徳園心字池』なのだが、夏目漱石の小説『三四郎』以来、三四郎池の名前で知られている」。
 ここでは、約二十種の植物たちのそれぞれの黄葉・紅葉ぶりを眺めてみよう。
 @東大病院から歩き始めると最初に目につくのはケヤキの大樹の整った枝ぶりである。ケヤキの紅葉は、その始まりにはやや赤っぽさをたたえて美しく、やがて黄土色に変じて散り始め、最後は褐色に変化して落葉を急ぐ。現在はその総仕上げの段階が進行中だ。
 A御殿下グラウンドの脇の建物の壁には、ツタの蔓が張り付いて、すっかり葉を落とした姿をさらしている。蔓の走行には興味深い形態上の性質があるので、昔から関心を持ち続けている。冬場はそれを観察する好機である。
 B古い理学部の建物の横では、イチョウの大変に明るく美しい黄葉を見ることができた。イチョウの黄葉の均一な色彩の美しさは格別と言える。その横にある常緑のヒマラヤスギがイチョウの黄色の引き立て役になっている。
 C理学部とグラウンドの間では、トチノキのやや大きな木がすでに落葉した幹と枝とを秋の大気にさらしている。しかし後ほど、池の西斜面では黄色くなった大きな葉が美しい風情で残っている小木を見つけることができた。そこでは今が「散る瀬戸際」といった美しさを鑑賞することができた。同じ樹種でも散るタイミングには個体差がある。
 D池の北西の森には、ひときわ高く伸びたイイギリの梢に、真っ赤で丸い実がぶどうの房状に集まって、あちらにもこちらにもにぎやかに垂れていた。イイギリの葉は明るい黄に変色しているが、スジが明確で美しく、他の落葉樹より一段と大きいので、落ち葉の中でもとりわけ目立つ存在だ。 
 E土手の斜面に小さく伸びたエノキには、黄ばんだ葉がついていた。エノキの落葉の方がケヤキより遅れているのだ。
 Fハゼノキと思われる葉が高い梢の上で紅葉していた。ハゼノキは、一方でかぶれる人がいる性質を持ってはいるものの、他方で朱色に染まる様子があまりに美しいので、庭園樹として人気が昔から高いのだろう。
 G鮮烈な紅色に染まる代表であるカエデが、池のほとりで、まだ黄緑色の葉をつけたシダレヤナギと鮮烈な色彩の対比を見せていた。そこに深みのあるスカイブルーが反射した池の面の色彩が加わって、絶妙の色彩美が生まれていた。
 H池の中州では、セイタカアワダチソウが群落をなして生えている。老いさらばえ、くすんだ風情ではあるが、一部にまだ黄色い花が残っている(→3D植物園にあり)。
 I三四郎池の東にある山上会館の窓からは、つい11月の終わりまではクリームイエローの黄葉をたたえたミズキの美しい姿が眺められたが、12月に入ってみると、たくさんの葉は一気に散って跡形もない。こらえにこらえて潔く散ったのに違いない。
 J池の南側には藤棚があるが、そのフジの葉は黄色く変色する。
 K藤棚の近くには、ムラサキシキブが、葉は落葉しているものの、宝石のような淡い美しい紫色の実を見せていた。
 Lその横で生育中のイヌビワは、黄葉が美しい樹木の中では代表的なものと言えるだろう。その葉が太陽に当たって輝く様は美しい。イヌビワには葉が細長いものとやや幅広いものがある。西側の池に注ぎ込む滝の裾では、黄変した両者が並んでしぶきを受けているのを見て清々しい風情を感じた。
 M池が入り江のように食い込んだ南の斜面にはイチョウやケヤキの大樹からなる森があり、そこにはカシワの見事な大木もある。カシワの大きな葉はすべて落葉して、池から登る岩の小径を覆っている。カシワの葉には、一枚一枚に存在感がある。葉を落とした樹形もこの上なく美しい。
 Nの森からほど近くの総合図書館の脇には、プラタナスの大樹がある。その葉は九割ほど黄葉して、枝に残るものと、大地に落ちて掌状の落ち葉で小径を敷き詰めているもの、両者が相半ばした状態だ。弓道場の脇に続くその下の小径には、イチョウの葉も散り敷いて、すばらしい散歩道を演出している。
 その散歩道が池の南に続くあたりには、ビニール袋が30個も積んであった。その中身はすべて落ち葉がいっぱいに詰まっている。11月の終わりには、ゴミ収集車のような特殊な車がこの大量の落ち葉のゴミを回収に来ている場面に遭遇した。なるほど、何げなく、紅葉を楽しんではいたが、その風景の背後では、大量の落葉を片づけるための特別の手配が必要になっていたのだ、と改めてこれまでの想像力の波及不足に感心した。
 O七徳堂と呼ぶ剣道などの武道を学ぶ建物の横にはカラスザンショウの巨樹がある。11月の終わりにはまだ黄ばんだ羽状複羽がついていたが、ちょうどこの一週間に、こらえかねて一気に落葉していた。残ったのは、香りの高い種子がふんだんについた実である。手にとってその香りをかいだのはいいけれど、それから2時間くらいは自分の周囲にサンショウのいい香りがただよい続けたのには困った。
 P七徳堂の南東の斜面は、クズの大きな黄変した葉が埋め尽くしていた。
 Qその近くの医学部食堂の横には、すらりと伸びたメタセコイアの葉がやや垂れ下がりながら黄褐色に変色している様子を見た。
 R病院の横に走るサクラ並木には、サクラの代表とも言うべきソかなりの樹齢のメイヨシノが立っている。その黒々とくねった幹の根元の周囲には淡い紅色の色調を持った落ち葉をたくさん敷き詰めていた。ソメイヨシノは花も美しいが、落葉もまた赤く美しい一面があり、葉を落とした樹形にも迫力を秘めている不思議な樹木だ。
 S東大で特徴的な植物はツルドクダミである。これはグラウンドのフェンスに登って勢いよく繁茂し、まだ元気な緑の葉がついているものの、2割ほどは黄葉していた。1か月ほど前までは独特の花穂を楽しませてくれたその場所には、成熟した実がたくさんついていた(→3D植物園に夏の姿がある)。
 同じフェンスには、夏の間、威勢がよかったヘクソカズラが、まるで夏の威勢をそのまま保っているかの様子でたくさんの実も含めてすべてが茶色に変色していた。その深みをたたえた色調が意外に美しいのには驚いた(→3D植物園)。
 以上、活動を静止して、静的状態で冬をやり過ごし、春を待つ構えに入った落葉樹を紹介した。
 その一方で、冬を元気に過ごす常緑樹にも注目すると、動的状態のまっただ中にあるものたちが見えてくる。ビワはちょうど今、白い花が密かに咲いている。サザンカはピンクの美しい花が満開だ(→3D植物園のカンツバキを参照)。
 自然には常に複数の相(フェイズ)があり、躍動的に変化していく。だから、身近な自然を細かく観察し、絶えずとらえ直しをしていく価値がある。東京という大都会の中にあっても、自然環境は豊かな多様性を保って、絶えずダイナミックに変化している。
 それが分かれば、見るたびに発見があり、見るたびに楽しくなれるのだ。
 繰り返し散歩をしながら風景をとらえ直す作業は散歩法の実践に他ならないが、そのような環境をそっくり内面化して、おりおりに振り返る作業をすると、そのまま記憶法の実践になり、心象法、瞑想法の実践になる。
 さらに、その作業を通じて、その内面化された空間に投影される自分自身をとらえ直す作業をすれば、それは内観法の実践にもなる。

※みなさまからも[季節だより]の原稿を募集いたします。
 日本は南北に長い国です。自然は、同時期に各地方でさまざまな表情を見せてくれます。このマガジン上に、たくさんの地方からの「同時期自然レポート」を載せていきたいと思います。下の要領でお送りください。

1. 記録した日付、場所、送信者のお名前をお書きください。(掲載は匿名でいたします。)
2. ホームページから通常のメールアドレスを使ってお送りください。
3. メールのタイトルを「季節だより」としてください。

 なお、紙面の都合で、お寄せいただいた原稿すべてを載せることができない場合があります。また、短く編集するなど、いただいた原稿にこちらで手を加えさせていただくこともあります。どうぞご了承ください。
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[栗田先生近況]
●PHP研究所発行の雑誌「THE21」の2003年1月1日号の84頁から86頁に、
「分散入力→並列処理→統合出力をマスターしよう!
 本が10倍速く読めるトレーニングのすすめ」
 というタイトルで取材記事が掲載されました。
 この記事には、同社発行の「栗田式 仕事力を10倍高める速読トレーニング」(PHP研究所、2002年7月21日発行)に準拠した内容が要領よくまとめられています。

●11月22日と29日に、文京学院大学・文京学院短期大学の生涯学習センターにて、「栗田式速読法入門」というタイトルのもとで、講演が行われました。参加者は約35名。

●直木賞作家・山本一力氏との対談記事の前半部分が、1月号の「ダ・ヴィンチ」に掲載されています。

●11月22日に、読売新聞から速読に関して取材を受けました。
 その内容は仕事に関する情報誌「ぴーぷる」の特集記事として12月に掲載されるとのことでした。
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[出版案内]
●「栗田式奇跡の速読法」の文庫本が12月上旬にPHP研究所から出ます。

●「脳力全開 栗田式記憶法入門」(PHP研究所、文庫)が入手可能です。
 発刊日は11月15日です。 

●「不動産受験新報」に連載中です。
 不動産受験新報、1月号」、住宅新報社、2002年1月1日発行。
  「資格試験を突破する能力開発法 第12回」、p193−196。
    「魂を込めたメンタル辞書」に関して述べている。

●「栗田式 仕事力を10倍高める速読トレーニング」(PHP研究所、2002年7月21日発行)は、好評をいただいています。

●「速読法と記憶法 パワーアップ編」(栗田昌裕著、KKベストセラーズ、2000年9月発行)は、同出版社の「速読法と記憶法」の続編です。中級、上級のメニューが載っています。

●「心身の科学 第38巻」(SRS研究所)を作成中です。
 2002年1〜2月の全人会ニュースの内容が収録されています。
 ご希望の方は、SRS研究所(電話03−3821−3197)にお問い合わせを。

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[講座案内]
●定例会 12/19  第90回「内観法」【内観力追求強化法】
        内面観察力は知的情報処理の仕組みを点検し、自覚し、その制御力を高
        め、情報処理能力を発展させるために役立つ重要な能力です。その力を
        どのようにして涵養し、どのように強化するかを指導します。
       1/30  第91回「進化法」【進化鳥瞰開発法】
        進化論の歴史はガラパゴス諸島をダーウィンが訪れて、フィンチを始め
        とするさまざまな生き物の島毎の変化を観察することから始まった。
        今回、年末年始にガラパゴス島を訪れる予定なので、その報告を兼ねな
        がら、進化論の展開とSRS能力開発法との重なり部分に注目し、能力
        開発に進化論のアイデアをどのように活用するかを解説する。
       2/ 20 第92回「表現法」【高速出力表現法】
        出力は自分の思いを言葉や行動で表現する営みである。出力の仕方には
        無数の可能性があり、その選択と工夫によって、皆さんの価値が決まっ
        て来る。試験に受かるかどうかも、出力表現の仕方に依存する。迅速に
        かつ的確にかつインパクトのある出力表現をどのように行うかについて
        SRSの体系に即して解説する。

●肩の会 この会では、自分でできる心身のチェック、凝り痛みの改善法を指導し
       ます。相互にチェックすることも行います。
       次回は、12月5日の夜です。

●健康法 金曜日午後に行われます。

●眼力法 金曜日の夜に行われます。
       このクラスでは、変動磁気を用いた方法、栗田式手技を用いた方法、
       3D写真を用いた方法の3通りが併用されて眼力を高めます。
 ※出席ご希望の方は研究所まで早めにお電話を!

●講座のご案内
 各種講座の日程がホームページに掲載されています。
 受講お申し込み、お問い合わせはtel. 03-3821-3197までお願いいたします。


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