■ SRSメールマガジン第71号

 
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2004.6.30(2004:8:31送信)
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 ◇エス アール エス研究所メールマガジン◇
          第71号 

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☆ 目次
[エス アール エス ホットニュース]
   ●「SRS記憶法A」(第35期)開始。(感想文8件)
[最新版3D写真(添付書類)]
   ●ミドリヒョウモンは広く分布して夏に休眠をする
    タテハチョウ科/パラレル法
[全人会ニュースより]
   ●「想像力と心象力の違いを知る」
                  (全人会ニュース473号より)
[季節だより]
  6月末の奄美大島にはまだアサギマダラがいた! 
・・・イジュ、ムラサキカッコウアザミ、ツルモウリンカ、シロノセンダングサ、
ヤマヒヨドリバナ、モンパ、ノボタン、ハマボウ、ハマオモト、アレチハナガサ、
ゲットウ・クマタケラン・アオノクマタケラン、ノアサガオ、アメリカデイゴ、
ヤンバルアワブキ、ハスノハカズラ、テリハノブドウ、ムベ、タブノキ、
アマミクサギ、サキシマフヨウ、エノコログサ、ススキ、ダンチク、ハブ、
アフリカマイマイ、カタツムリ、アサギマダラ、リュウキュウアサギマダラ、
ツマムラサキマダラ、オキナワカラスアゲハ、ナガサキアゲハ、
ツマグロヒョウモン、ツマベニチョウ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、
リュウキュウミスジ、テングチョウ、イシガケチョウ、カバマダラ、
オオシロモンセセリ、ウラナミシジミ、
[栗田先生近況]
  ●雑誌「Tarzan ターザン」(マガジンハウス)の取材記事。
  ●医道の日本のビデオ撮影:「治療センスの磨き方」がテーマ。
  ●HP上の「3Dクイズ」は第13問。
  ●HPの10倍突破体験談は458人です(+19人)。
  ●HPの子どもの10倍突破体験談は44人です(+2人)。
  ●全人会ニュースの冒頭写真は377号〜477号(+0+4=+4)。
  ●HPの3D昆虫園の内容は24種(+13種)。
  ●アサギマダラの特別コーナーは14項目(+3項)。
  ●HPの3D水族館は43種(+3種)。
  ●HPの3D植物園は243種(+8種)。
  ●HPの3D動物園は49種。
  ●HPの3D風景集は47景(+7景)。
  ●HPの「ちょっといい話」は第738話(+140話)。
  ○「不動産受験新報」では「SRS瞑想法」の連載が始まる予定。
[出版案内]
  ●PHP研究所から、新しいハンドブックを出版:
 「10倍速で10倍記憶できる![栗田式]超スピード勉強法トレーニング」。
  ○「3D写真で目がどんどん良くなる本 水族館編」三笠書房。新発売。
  ○「速読王 栗田博士の驚異の資格試験突破法」住宅新報社。発売中。
  ○「脳をいままでの10倍よく働かせる法」三笠書房。発売中。
  ○医道の日本社から、治療家のためのSRS治療法ビデオ発売中:
  「五十肩の治療法」「頸部疾患治療法」「腰痛治療」「膝痛編」。
  ○医道の日本社から「回転健康法のビデオ」発売中。
  ○株式会社プロシードから、「目がホリディ」(パソコンソフト)発売中。
  ○新発売の「3Dシート」が41種に増加(+1種)。
  ○「心身の科学」第47巻新発売。問い合わせは研究所に。
  ○「眼力を高めるパワード・アイ」(健学社)発売中。
  ○不動産受験新報の最終連載。速書法の最終回。
[講座案内]
   ■「初級速読半月集中クラス」は9月4日開講。
   ■「初級速読一泊研修」は10月16〜17日(土日)開講。
   ■「初級子供クラス」は12月下旬開講。
   ■「中級速読法」は12月下旬開講予定。
   ■「記憶法A」は12月開講予定。
   ■「瞑想法A」は11月開講予定。
   ■「定例会」。9月13日(月)のテーマは「最適解発見実践法」。
   ■「肩の会」の年間計画。9月27日(月)は「振動健康法」。
   ■「第40回SRS速読法検定試験」は12月1日(水)。
───────────────────  [エス アール エス ホットニュース]
●「SRS記憶法A」(第35期)開始。(感想文8件)
 2004年6月22日から、千駄木の教室で、第35期SRS記憶法Aの講習が始まりました。
 参加者は41名です。
 記憶法は、速読法とともに、情報処理の体系を改善するのに必須の技術です。
 記憶術と速読法は、情報処理の異なる領域をカバーしていることを理解することが重要です(注:詳細は講習で学ぶ。簡単に説明すれば、速読法で学ぶ「入力・処理・出力の改善」と、記憶法で学ぶ「記銘・保持・想起の改善」とは別の出来事なのだ)。
 今回は1回目の講義(SRS能力開発法41ステップにあたる)から4件の感想文をご紹介します。
 以下の体験談で、「**の方法」とあるのは、そのときの講義で教わった内容です。例えば、同じBの方法でも、実際には複数のメソッドに分かれており、個々の内容は講義毎に異なったものとして教えられていることに注意してください(誤解をしないように!)。

■記憶法・例1 RH(男性17歳)
 記憶について、今まではあいまいな認識だったが、「記憶とはどのようなことか」というのが分かって良かった。

■記憶法・例2 YM(女性20歳)
 数字、動物、方位づけ、すべてとても覚えやすくおもしろかった。記憶量が多いほど覚えやすいことに、納得した。

■記憶法・例3 HT(男性23歳)
 記憶することが、こんなにも楽しくできるとは意外だった。栗田先生におしえてもらうことで、スッと頭に入り、体験することで、楽しく、納得でき、また1人じゃなく、みなさんとやることでもさらに効果が得られたと思いました。

■記憶法・例4 HS(男性24歳)
 記憶におけるイメージの大切さが分かった。速読の講義においても、イメージ訓練が苦手だったので、宿題をしっかりこなして頑張りたい。

■記憶法・例5 JM(女性29歳)
 栗田先生の「記憶はたくさん憶える方が楽」というのが、感覚で分かった気がしました。普段は覚える対象、それ自体を必死に頭に入れようと努力していますが、全く残りません。しかし、今日の実習で行った数字ファイルや動物ファイルによって、楽に思い出せたことに驚きました。気持ち良い位です。又、普段全く方角の事を意識していないので、方位磁針をぜひ購入して、方位を意識するくせをつけようと思いました。

■記憶法・例6 TI(男性32歳)
 記憶というのはやはり奥が深いと思いました。でも記憶力が上がる方法というのはたくさんある事を知って、ちょっとホッとしました。土台はしっかりしたものにしなければいけないとつくづく感じた。何事も基礎はしっかりとしていないと応用することは無理だという事をあらためて思った。

■記憶法・例7 YU(男性37歳)
・書物で学んだことをもう一度講義で聞いてみて、あいまいなところがはっきりした。・リニア法はやりやすく、感じた。聞いたことをすぐに数字イメージファイルに変えていくことを特に上達したい。・宿題に楽しくとりくみ、伸びを確かめたい。

■記憶法・例8 MO(女性52歳)
 とにかく苦手、と頭から決めかかっている、自分のイメージをとにかくこわしたいと思い受講。それが可能だ!と思う光が見えた気がする。多いにがんばり、集中していきたい。
─────────────────── 
[最新版3D写真(添付書類)]
   ●ミドリヒョウモンは広く分布して夏に休眠をする
    タテハチョウ科/パラレル法

【解説】
ミドリヒョウモンはタテハチョウ科の蝶。
 分布は九州より北に住む。卵か幼虫で越冬する。
  食草はスミレ科のスミレの仲間。

本州中部ではよく見られるヒョウモンである。 
 林縁部を好み、花を訪れては吸蜜する。
  東京都文京区でも一度だけ目撃したことがある。

翅表はオレンジの豹模様が美しい。
 翅裏には緑色がかった縞と白い縞のなす斑紋がある。
  6〜9月に出現するが低山地では夏には休眠をする。
  
写真は7月5日に群馬県上毛高原の自然歩道で遭遇した。
 オカトラノオの花を次々に訪れて吸蜜した後、
  木の葉の上や、路上で日光浴をしていた。
  
   【パラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
                 撮影・解説:栗田昌裕 040709記
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[全人会ニュースより]
  ●「想像力と心象力の違いを知る」
 ここで、想像力に関連して、心象力という概念にも触れておこう。
 想像力は英語ではイマジネーションと呼ぶ。それに対して、心象力は、「イメージを描く力」(略してイメージ力とも言う)のことである。
 心象力(イメージ力)と想像力(イマジネーション)とは似てはいるが、異なる能力であることを指摘しておこう。
 心象力は映像を具体的に描き出す力である。これは、感覚体験を自覚し、その体験を知的活動に活かす機能である。
 たとえば、地面に種をまいたときに、将来どのような木が育つかが「ありありと映像的に思い描けた」とすると、そのときに使われた能力がイメージ力である。
 それに対して想像力は未知の世界や仮想の世界を想定したり、推測したり、構築したりする力である。
 たとえば、枯れた木を見たときに、どのように枯れているかは、感覚と観察力でとらえることができる。しかし、それがなぜ枯れたかは、想像力が働かないと理解できないものだ。
 想像力が働くと、水が多すぎて根が腐ったのか、特殊な病原体にやられたのか、虫が幹の内部や葉を喰ってしまったのか、それとも・・・、と多様な発想が生まれて理解が進むのだ。
 イメージ力は知性の一側面に過ぎないが、想像力は知性の主軸を担う能力である。
 心象力と想像力の関係は、「想像力を明晰に働かせるための道具が心象力である」ととらえると分かりやすい。
 すなわち、知的活動の際には、想像力が「主」となり、心象力が「従」となって一緒に働くことができると、健全な成果が得られるのだ。
 枯れた樹木を見たときに、虫に樹皮の内部を喰われたのではないかと感じたら、その段階では想像力が働いたのである。さらに、その様子が視覚的にありありと浮かんだら、その段階ではイメージ力が働いたのである。
 文章を書くときは、想像力も総動員し、心象力も総動員して、具体的な内容を創り出す努力が重要だ。
                    (全人会ニュース473号より)
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[季節だより]
  6月末の奄美大島にはまだアサギマダラがいた! 
・・・イジュ、ムラサキカッコウアザミ、ツルモウリンカ、シロノセンダングサ、
ヤマヒヨドリバナ、モンパ、ノボタン、ハマボウ、ハマオモト、アレチハナガサ、
ゲットウ・クマタケラン・アオノクマタケラン、ノアサガオ、アメリカデイゴ、
ヤンバルアワブキ、ハスノハカズラ、テリハノブドウ、ムベ、タブノキ、
アマミクサギ、サキシマフヨウ、エノコログサ、ススキ、ダンチク、ハブ、
アフリカマイマイ、カタツムリ、アサギマダラ、リュウキュウアサギマダラ、
ツマムラサキマダラ、オキナワカラスアゲハ、ナガサキアゲハ、
ツマグロヒョウモン、ツマベニチョウ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、
リュウキュウミスジ、テングチョウ、イシガケチョウ、カバマダラ、
オオシロモンセセリ、ウラナミシジミ、

 1■2004年5月26日〜30日には、奄美大島で325頭のアサギマダラにマーキングをしました。その大半は龍郷町長雲峠のイジュの花を訪れた個体であり、一部は住用村三太郎峠のムラサキカッコウの花を訪れた個体でした。
 その後、
 1)イジュの開花状況はその後どうなったか。
 2)ムラサキカッコウアザミの花はどうなったのか。
 3)アサギマダラはまだ奄美にいるのか。
といった疑問点を明らかにするために、6月24〜25日に奄美大島を訪れました。
 奄美地方は、今年は5月14日に梅雨入りしていたのですが、ちょうど6月24日に「梅雨明けをした」ことが報じられました。

2■<笠利町笠利のアサギマダラ>
 昨年秋、笠利町笠利の山地の近くには、数多くのアサギマダラが飛来したことが地元の方によって報告されました。
 その後、1月には、ヤマヒヨドリバナが開花している場所で、私自身が3頭の「冬アサギ」を見出し、標識することができました。
 以後、ヤマヒヨドリバナの開花は終わってしまい、2、3、4、5、6月には、いずれもアサギマダラは見かけませんでした。
 再度開花することを期待したのですが、大半のヤマヒヨドリバナは、昆虫によって蚕食されてしまい、当分、開花は期待できないと思われました。

3■<笠利町宇宿のアサギマダラ>
 海岸に近い宇宿の保護林(兼・防風林)では、1月〜3月末にかけて、夥しい数のリュウキュウアサギマダラを見ることができました。
 そこは食草となるるツルモウリンカが多く、3月にはたくさんのリュウキュウアサギマダラの幼虫が観察できました。
 その中に混じって時折アサギマダラをみかけることができました。
 4月29日から5月10日にかけては、アサギマダラの数が若干増え、移動の動きがあるようにも感じられました。
 その後、5月下旬に訪れたときには、ツルモウリンカがアフリカマイマイやカタツムリに食べ尽くされていることを知り、リュウキュウアサギマダラの幼虫を見出すのは困難になり、成虫の数も半減していました。
 今回の6月24日には、リュウキュウアサギマダラの成虫はさらに減り、最盛期の10分1以下になっていました。
 シロノセンダングサがここでの主な吸蜜植物ですが、その花の数も、3月末の3分の1以下になっていました。
 梅雨明けであり、気温が33度にも上昇したそんな海岸に近い平地で、1頭のアサギマダラ(♂、SRS970)に出会えたのは「驚き」でした(報道によれば、この日の奄美大島の最高気温は32.5度でした。これはおそらく名瀬市のどこかの観測点での値でしょう)。

4■<龍郷町のヤマヒヨドリのある場所>
 龍郷町では、1月29日に、アサギマダラ12頭に標識ができました。
そのとき、その場所にはヤマヒヨドリバナの開花が見られました。
 その後、開花は終わったのですが、5月7日には、その一角で再度ヤマヒヨドリバナに蕾がついているのを見て興奮しました。
 そのときはアサギマダラ2頭を目撃し、うち1頭に標識できました。
 5月末にも、まだ蕾の株を訪れたアサギマダラを見つけて標識しました。
 今回、6月24日には、蕾はすでに開花を終える段階にまで進んだことを確認しました。この日はリュウキュウアサギマダラを8匹誘引しているのを見ただけでしたが、翌日は、アサギマダラ1頭(♂)に標識できました(SRS963)。 以上から、この場所では、ヤマヒヨドリバナが1年に2回咲いたことが分かりました。
 他にも同様のことが起きている場所がないかと思って探しましたが、今のところ、同様の条件を満たす場所は見いだせていません。

5■<本茶峠、住用村などのヤマヒヨドリバナの成長とバッタ情報>
 昨年、秋10月〜11月の奄美では、アサギマダラのほとんどが、シロノセンダングサかヤマヒヨドリバナの花に群れていました。
 そこで、ヤマヒヨドリバナの生育状況には深い関心があります。
 秋にすっかり刈り取られた路傍では、3月頃から、ヤマヒヨドリバナが随所で成長を始めました。
 そして、4〜6月にかけて、かなり丈が高く生育した株もあるのですが、葉を見ると穴だらけになっていました。
 今回、その主犯は、奄美大島ではバッタの仲間であることを知りました(参考:3月の喜界島では蛾の幼虫がせっせと食べていました)。
 そのような逆境の中で、秋には立派に開花することを願いました(というのは、本州から渡って行くアサギマダラはヤマヒヨドリバナを主に吸蜜するかです)。
 私の見た範囲では、住用村の山地が一番立派に育っていました。
 本茶峠〜長雲峠では、まだまだ育っていない、という段階でした。

6■<龍郷町のモンパの木とアサギマダラ>
 5月上旬には、喜界島のトンビ崎で、モンパの木の枯れた葉に、アサギマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ツマムラサキマダラが朝早くから群れて止まっているのを見て、強いインパクトを受けました。
 それ以来、奄美大島でも同様の現象が見られないかと思い、モンパの木を探していました。
 今回、6月25日に、上記のヤマヒヨドリバナが開花している場所の比較的近くで、偶然1本のモンパの木を見つけました。
 高さは2mそこそこしかない小さい樹ですが、そこに2匹のアサギマダラ(♂)が訪れ、枝の中をふわふわと飛び回っているのを見出して、標識できました(SRS984〜965)。
 「モンパの威力はやはりすごい!」と実感しました。
 モンパの木は開花していたのですが、アサギマダラは、その花に止まる気配はなく、モンパの樹陰や枝の間をあてどなく飛び回るような行動を示していました。

7■<長雲峠と住用村のイジュの開花状況とアサギマダラ>
 5月26〜30日には、イジュを訪れた夥しいアサギマダラに標識したのですが、今回、長雲峠を訪れて、イジュの花はほぼ完全に開花が終わっていることを確認しました(長雲峠では一株だけ、開花が見られましたが、これは5月末の段階ではまだ蕾が小さく固かった特別な株です)。
 6月24日には、長雲峠のイジュの樹の周辺でも、その他の場所でも、アサギマダラを見ることは皆無でした。
 住用村でもイジュの花はすべて終わった段階で、周辺でアサギマダラを見ることは全くありませんでした。
 イジュは奄美地方では梅雨時の花として認識されていますが、まさしく、梅雨入りから梅雨開けまでの期間に一斉に咲き、しかもその期間だけ、アサギマダラを惹きつけていたことが分かります。
 この期間に、繰り返すどしゃぶりをものともせずに、たくさんのアサギマダラがイジュを訪れていたことは、非常に意味深いことのように思われました。

8■<湯湾岳のイジュだけは例外的に開花が遅いのか?>
 上記の体験から、梅雨明けともなると、イジュは奄美大島の全域で開花を終えているとばかり当初は思っていました。
 しかし、6月25日の最後の時間帯で、湯湾岳を訪れたところ、その登山口の鳥居の脇で、満開のイジュを見つけてびっくりしました。
 そこから上方の山肌を眺めると、少なくとも4本の株が開花中であることが確認できました。湯湾岳は、さすがに奄美の最高峰ですから、そのために、開花が他の地域より遅れているのでしょう。
 アサギマダラに関しては、鳥居の横のイジュでは一頭も見かけませんでした。その後、住用村と宇検村の境界に近い場所の道路脇でも、イジュの花が咲いている株を数本見出しましたが、アサギマダラの姿はやはり見られませんでした。
 全島を調べたわけではありませんが、印象として、アサギマダラの群れはイジュの周囲からはすでに離れたのではないかと思いました。

9■<住用村三太郎峠のムラサキカッコウアザミとアサギマダラ> 
 上記のように、イジュの周囲ではアサギマダラは見かけませんでしたが、三太郎峠のムラサキカッコウアザミの群落では、4頭のアサギマダラに出会うこととなり、大変意外に感じました(5月24日2頭、翌日2頭)。
 4月末〜5月始めと違い、個体数は多くはありませんでしたが、「奄美大島にいつまでいる!?」と驚きを覚えました。
 この場所のムラサキカッコウアザミは、もしかすると、開花の度合いに波はあるものの、年間を通じて開花が見られる可能性もあるかもしれないと思いました(ちょうど、シロノセンダングサのように。実際、1月から開花は見られたのです)。
 もし、そうならば、「渡りをしようとしないアサギマダラ」がいた場合、ムラサキカッコウアザミの群落近くに残留して夏を過ごす可能性があるかもしれないと考えました。

10■<住用村神屋のムラサキカッコウアザミの状況> 
 3月末から、5月上旬にかけて、平地部であるムラサキカッコウアザミの群落では、アサギマダラに出会うことができます。
 今回、平野部の神屋を訪れて、以前に咲いていた群落はほぼ開花を終えたことを確認しました。新たに開花が見られた場所もありましたが、どの場所でもアサギマダラは見かけませんでした。

11■<蝶や花の様子で季節感を>
 6月末の奄美大島では、蝶は全般に少ない印象を受けました。
 比較的多いのはオキナワカラスアゲハ、ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモン、ツマベニチョウなど。
 モンキアゲハ、アオスジアゲハ、リュウキュウミスジはそこそこ。
 ミカドアゲハ、シロオビアゲハ、オオゴマダラは目撃できず。
 テングチョウ、イシガケチョウは連休の頃から比べると激減。
 ツマムラサキマダラは1日に数匹以内。カバマダラは1頭のみ目撃。
 オオシロモンセセリは1頭だけ目撃。
 リュウキュウアサギマダラも少なくなりました。
 意外に多かったのは、ウラナミシジミ(連休には喜界島でも見ました)。
 植物ではノボタンの花を山地のいたるところで見ることができました。
 ハマボウやハマオモトの花も季節感を感じさせました。
 帰化植物のアレチハナガサが一段と成長したことが目につきました。
 ゲットウ・クマタケラン・アオノクマタケランなどのショウガ科の植物は花期を終え、ノアサガオの花は減り、アメリカデイゴは開花を終えて緑の葉が茂らせ、ヤンバルアワブキの開花は一部を残すだけとなり、ハスノハカズラやテリハノブドウには小さい実がたくさんつき、ムベの実は大きくなり、タブノキにも実がつき、アマミクサギやサキシマフヨウはぐんぐんと枝葉を伸ばし、エノコログサの群落は穂をつけ、ススキやダンチクは勢いよく伸び続け、・・・という具合で、目立つ花は減り、秋に向かって一直線という感じでした。
 何よりすごいのは、蝉の声と鳴く虫の声。山地に行くと、高低何種類もの蝉の音がすさまじいばかりでした。
 奄美大島の自然は奥が深いので、アサギマダラの動向も一筋縄ではいかない側面があるのかもしれません。
 ちなみに、本茶峠で、初めてハブを目撃しました。
 ヘビは嫌いではないので、これまで何となく現実感がなかった「毒蛇の危険」という概念が、少し身近に感じられました。

         -----SRSは地球の能力開発------
         -----内なる自然を育てよう----
 ※みなさまからも[季節だより]の原稿を募集いたします。
 日本は南北に長い国です。自然は、同時期に各地方でさまざまな表情を見せてくれます。このマガジン上に、たくさんの地方からの「同時期自然レポート」を載せていきたいと思います。下の要領でお送りください。

1. 記録した日付、場所、送信者のお名前をお書きください。(掲載は匿名でいたします。)
2. ホームページから通常のメールアドレスを使ってお送りください。
3. メールのタイトルを「季節だより」としてください。

 なお、お寄せいただいた原稿はすべてを載せることができない場合があります。また、短く編集するなど、いただいた原稿にこちらで手を加えさせていただくこともあります。どうぞご了承ください。
 最近いただいた季節だよりは、HPの「ちょっといい話」で紹介しています。

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[栗田先生近況]
●雑誌「Tarzan ターザン」(マガジンハウス)の取材がありました。
 その結果、8月25日号・特集「脳を鍛える」で、「脳力アップの方法論」(カラー)の一環として、SRSの「速読法」が紹介されました。記事は下記の通りです:
 「音から光へ。速読で頭と心の使い方を変える」。p39

●医道の日本の新しいビデオ撮影が7月22日に行われました。これは「治療センスの磨き方」がテーマになっています。

●HP上で「3Dクイズ」が掲載されています。
 知っているつもりのいろいろなものを見直す機会にしてください。
 現在は第13問が掲載されています。第12問の正解はナスでした。
 3名の方に、著書を贈らせていただきました。
 皆さんも、想像力を働かせて応募してください!!
●HPの10倍突破体験談は458人です(+19人)。ご参照ください。
●HPの子どもの10倍突破体験談は44人です(+2人)。ご参照ください。
●全人会ニュースの冒頭写真は以下のようになっています(+0+4=+4)。
 377号「赤谷湖(群馬県月夜野町)」
 378号「日光植物園(栃木県日光市)」
 ・・・
 〜474号「奄美大島・龍郷湾から長雲峠を望む景観(奄美北部)」
 〜477号「土浜あたりの海岸風景(奄美大島北部)」
●HPの3D昆虫園の内容は24種示されています。御覧ください(+13種)。
    33■ヤマトシジミ       (シジミチョウ科)
    34■エルタテハ        (タテハチョウ科)
    35■アカタテハ        (タテハチョウ科)
    36■ヒメキマダラヒカゲ    (ヒカゲチョウ科)
    37■ミドリヒョウモンNo.2(雌)(タテハチョウ科)
    →http://www.srs21.com
●また、アサギマダラの特別コーナーは14項目です(+3項)。
●HPの3D水族館は以下が最新になっています(43種[+3種])。
 39 ハタタテダイは白旗を立てて優雅に泳ぐ
 40 ハナビラクマノミはピンク色のおとなしい魚
 41 バンドウイルカは好奇心の強い人気者
 42 ヒレナガウナギは体長が3mにもなり小鳥も食べる
 43 シーアップルは美しい色彩のナマコの仲間
   →http://www.srs21.co.jp
●HPの3D植物園は以下が最新のものです。現在243種まで[+8種]
  239■キンセンカ         キク科キンセンカ属
  240■ヒャクニチソウ       キク科ヒャクニチソウ属
  241■オオイヌノフグリ      ゴマノハグサ科クワガタソウ属
  242■ツユクサ          ツユクサ科ツユクサ属
  243■カワラマツバ        アカネ科ヤエムグラ属
●HPの3D動物園は、現在49種です。
   49■ヒキガエル(アズマヒキガエル)
●HPの3D風景集は、現在47景です(+7景)。
   47■蓼科スノーリゾートは横岳ロープウエイもある景勝の地
●HPの「ちょっといい話」は第738話まで掲載(+140話)。
○「不動産受験新報」では「SRS瞑想法」の連載が始まります。
─────────────────── 
[出版案内]
●8月末に、PHP研究所から、新しいハンドブックが出ます:
「10倍速で10倍記憶できる![栗田式]超スピード勉強法トレーニング」。

○4月末に3Dシリーズの新刊が出ました。書籍店にてお求めください:
「3D写真で目がどんどん良くなる本 水族館編」
(三笠書房王様文庫、栗田昌裕著)。

○住宅新報社から、3月末に、新著が出版されました。
「速読王 栗田博士の驚異の資格試験突破法」、住宅新報社。

○三笠書房から、「脳をいままでの10倍よく働かせる法」が
 2月下旬に発売されました。

○医道の日本社から、治療家を対象としたビデオが発売されています:
 「栗田博士の臨床シリーズ まわひねりき療法 頚部疾患編」、
 「栗田博士の臨床シーズ まわひねりき療法 腰痛編」、
 「栗田博士の臨床シーズ まわひねりき療法 五十肩編」、
 「栗田博士の臨床シリーズ まわひねりき療法 膝痛編」。
 これらは即効性のあるSRSオリジナルの技術を紹介しています。
問い合わせは 医道の日本社フリーコール:0120-2161-02
○医道の日本社から「回転健康法」のビデオ(一巻)が発売中です。
 これはSRS研究所でも販売しています。お問い合わせください。
 (なお、回転健康法は、定例会のテーマでもあり、定例会ビデオ+教材でも、
 より詳細な内容に接することができます)。

○株式会社プロシードから、「目がホリディ」というパソコンソフトを発売中。
 入手方法は、下記のソースネクストのホームページ上でも購入できます:
 http://www.sourcenext.com/products/mholiday_f/
上記HPには、もう少し詳しい解説もあります。好評発売中。

○「3Dシート」が41種になりました(+1種。一枚300円)。
 これは一枚のシートにクロス、パラレルの両方の3D画像を配置して、
 私のコメントを記したものです。直接、研究所でお求めになります。
 3Dを用いた眼力訓練としても役立ち、家庭に飾っておくこともできます。
 地球の美しさ・面白さを知っていただくための意図があります。
 定例会、肩の会、速読法などの講習の際にごらんください。・・・
 以下の5種が注文可能です。注文は電話でも可能です。
    36■草むらのアブラゼミ
    37■オニイトマキエイは優雅に泳ぐ最大のエイ
    38■カクレミノは共生する人気者
    39■シーラカンスは謎を秘めた古代魚
    40■アカマツカサは朱色が美しい夜行性の魚
    41■アカマツカサは朱色が美しい夜行性の魚
○「心身の科学」47巻が発売されました(SRS研究所)。
  全人会ニュース(SRS通信)の第463−470号
 (03年7月〜8月)が、収録されたA4版148頁の書籍です。
○健学社から著書「目と脳を鍛える 眼力を高めるパワードアイ」が発売中です。
 インターネットを用いたOn Lineでは、Amazon co.jpで購入できます。
 「栗田昌裕 パワード・アイ」で検索をすると、購入にたどり着けるでしょう。
●「不動産受験新報」の連載は、以下で完結しました:
 「不動産受験新報、8月号」、住宅新報社、2004年8月1日発行
 「記述式に強くなる速書法 第12回」掲載(最終回)。
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[講座案内]
 各種講座の日程がホームページに掲載されています。http://www.srs21.com
 受講お申し込み、お問い合わせはtel. 03-3821-3197までお願いいたします。

●速読法初級  5回講習。
        次回は9/4(土)、5(日)、11(土)、12(日)、18(土)。

●速読法初級  一泊研修。10/16(土)〜17(日)。申し込み受付中。

●速読法子供クラス 7/26(月)〜31(土)(前期)、
          8/25(水)〜30(月)(後期)は終了しました。
        いずれも10倍突破を達成しました。
        6日間の集中講習です。次期は、12月下旬です。
        申し込み受付中。
        HPの10倍突破体験談は44例、示されています。

●速読法中級  中級では、
           平均五万字レベル(50倍以上)
        の速読力を実現します。
        そのためには、「速度」の追求だけでなく、新たな「質」の追
        求が必要となります。
        57号のメルマガの冒頭に示したように、
        実際にはそれよりもはるかに先に進みます。
        次回は12月の下旬開講を予定しています。

●記憶法A   次回は12月開講予定です。火曜日19時〜23時。
        記憶法はSRS独自の26の技術を指導する体系です。

●瞑想法A 瞑想法は、心の場を操作するSRS独自の心の操作技術です。
        次回は、11月開講を予定しています。

●定例会 
      9/13(月) 第111回「最適法」【最適解発見実践法】
        人生ではさまざまな困難な問題、難題、行き詰まり、壁が生ず
        る。それらの状況に最適な解決法を見出すための発想のセンス、
        思考の技術を指導する。その際には潜在意識を動かして、直観
        をどのように駆使するかが重要となる。数学的な最適解発見の
        技術との対比も学ぶ。そこでは目的とする指標を明確に定め、
        そこに影響を与える変数群を見出して、シミュレーションを行
        う。

      10/25(月) 第112回「発光法」【発光能力開発法】
        光の感覚と光のイメージ、光に関連する能力はSRSの中心的
        な課題である。それに関連する諸能力をレベルアップすること
        を指導する。

      11/16(火) 第113回「主張法」【最適有効自己主張法】
        自分の思っていること、念じていることを、周囲によく理解さ
        れ、認めてもらい、よりよい生活環境を実現するための表現法、
        主張の仕方を指導する。

●肩の会    この会では、自分でできる心身のチェック、凝り痛みの改善法、
        健康法を指導します。相互にチェックすることも行います。
        9月27日(月)は「振動健康法」を指導します。
        内容は振動という特殊操作を通じて、健康な状態を実現する技
        術の指導です。講師は栗田博士。以後、
        10月は「押圧健康法」、11月は「摩擦健康法」、
        12月は「まわひねりき健康法」、1月は「歩行健康法」、
        2月は「共鳴健康法」、3月は「思念健康法」、
        4月は「回転健康法」、5月は「重力場健康法」
        6月は、「伸展健康法」、7月は「均衡健康法」
        8月は「叩打健康法」
        とテーマを定めて年間計画に基いて教えていきます。

●第40回SRS速読法検定試験は、2004年12月1日(水曜)です。
 参加ご希望の方は問い合わせを(検定試験の問い合わせ先は
 電話03−5272−7601です)。
 【インストラクター試験も併せて受けることができます】。

 ※受講ご希望の方は研究所まで早めにお電話(03-3821-3197)を!


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