29■キツツキフィンチ:
   クチバシの『使い方の変化』で適応した捕食戦略(050809)
   ・・・キツツキフィンチはクチバシの、
   『形態ではなく』、使い方を進化させた
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 キツツキフィンチはダーウィンフィンチの一種である。
 ダーウィンフィンチ全体については、第26項で概説をした。
 その中で、特にキツツキフィンチの場合は、キツツキのように木の内部の空洞をクチバ
シで叩いて虫の幼虫を探し出す。
 細い枝を折って、虫の穴につっこみ、奥の虫を引き寄せるようにして、虫を食べるのだ。
 そのクチバシは特別に長いものではない。すなわち、このフィンチの場合、クチバシの
形態を進化させる代わりに、行動を進化させたことに注目すべきである。
 進化の戦略は常に枠を超えて活路を見出すものなのだ。
 生き残るためには、環境に適応した体だけでなく、競争相手を圧倒する特殊装置や特殊
技法を身につけることが必要だ。
 このような特殊化が進化の本質である。
                   (栗田昌裕。050809記)

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