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カワガラス(川烏、河烏)は、スズメ目カワガラス科の鳥である。
北海道から屋久島まで分布する留鳥である。
カラスという名前だが、通常のカラスの仲間ではない
(通常のカラスはスズメ目カラス科)。
全体の色は黒褐色。足は銀白色。
名前の通り、渓流に生息する。
渓流の滝の裏や水辺の岩の割れ目やくぼみに巣を作るのが特徴だ。
滝の裏に巣を作った場合、出入りのたびに滝の流れを飛んで抜けることになる。
その様子はちょっと感動的だ。営巣戦略として賢さを感ずる。
材料はコケ(外側に用いる。内側は葉など)。
巣の形はドーム型で、側面に穴がある。
川虫(水生昆虫。トビケラ、カワゲラ、カゲロウなどの幼虫)が好物。
他の鳥よりも、繁殖期が早く、雪解けが始まったばかりの冷たい渓流に潜る。
繁殖期が早いのは、水生昆虫の成長にタイミングを合わせているためともいう。
足の裏の指ダコを用いて、流水の中でも水底を歩くことができる。
さらに、水面を泳ぎながら首を水中に入れて覗く。
このとき眼球の白い瞬膜が水中メガネの役割をしている。
このような水に対する適応のために「渓流の忍者」とも呼ばれている。
日本のスズメ目の仲間で、渓流に住み、水星昆虫を捕る鳥は他にはいない。
生き抜くための適応は多様で面白い。
(栗田昌裕。050913記)
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