51■ヤマネ:体温、心拍を著明に下げる完全冬眠戦略(050912)
  ・・・体温は5度以下、心拍は10分の1以下に下げる
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ヤマネは、ニホンヤマネとも呼ばれ、げっ歯目(ネズミ目)ヤマネ科の動物だ。
頭と胴の長さは約7cm。尾は約5cmである。
体重は約18グラム。卵が50グラムくらいあることと比較してみよう。
年一回、春に繁殖して、数匹の子供を産む。
本州以南の森に分布している日本の固有種で、国の天然記念物に指定されている。
準絶滅危惧種で、保護が必要とされている。
ネズミと同じ齧歯類だが、背中に一本の濃いすじがあるのが特徴。
主に樹上生活をし、夜行性で、果実、種子、昆虫を食べる。
ヤマネは冬眠をすることが特徴だ。
樹木のほら(樹洞)や、人家の屋根下などに、枯葉で丸い巣を作る。
そこで、体を丸めて、体温を下げて冬眠する。
このときは、生理機能も下がっている。
体温は0〜5度になっており、心拍数は10分の1にまで下がっている。
これはすごいことだ。このような冬眠を完全冬眠と呼ぶ。
小さな毛糸のボールのような形に見え、転がしても目を覚まさない。
何とも愛らしいので、ファンが多い。
私の家族が利用していた山の家で、このヤマネを見つけたことがある。
何と道具箱の中に住み着いていたのだ。
どこから家の中に入り込んだか不明だが、玄関先の箱の中に巣を作り、
子供をもうけていた。大変可愛らしかった。
そのままにしておいたら、いつのまにかいなくなった。
                   (栗田昌裕。050912記)

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