速読ツアーの目的地は分散並列統合能力

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 さて、速読ツアーが「総合力と集約力からなる知性のピラミッドを確立した上で、さまざまな固定観念の壁を超えながら、新世界に旅立つこと」であることが分かってきたと思う。ここで、そのようなビジョンをさらに明確化するために、速読ツアーの目的地を明確にしておこう。一般に読書を情報処理と考えると、それは三つの段階からなる。
 第一は、情報を「入力」する段階であり、第二は情報を「処理」する段階であり、第三は情報を「出力」する段階である。
 速読をする際には、この三段階をそれぞれ本質的に改善する必要がある。その改善の目標は、「分散入力」と「並列処理」と「統合出力」に置く。速読ツアーに参加した皆さんは、この三つの内容を順次マスターしながら、速読力のレベルを上げていくことになる。
 ここで、「分散入力」とは、大きな周辺視野を用いて、対象となる情報をまるごと素早く入れる能力を言う。そのための訓練を「目づくり」訓練と呼ぶ。
 「並列処理」とは、広い範囲の意識(特に潜在意識)を用いて見通しのよい効率的な処理を行う能力を言う。そのための訓練を「心づくり」訓練と呼ぶ。
 「統合出力」とは、意識の場を一気に操作にして、インパクトのある情報出力を行う能力を言う。そのための訓練を「手づくり」訓練と呼ぶ。
 分散入力をマスターする過程で10倍速読が達成され、並列処理をマスターする過程で50倍速読が達成され、統合出力をマスターする過程で70倍速読が達成される。
 実際の速読ツアーでは、最初は分散入力を目的地としてそのマスターを心がけ、次は並列処理、最後に統合出力を目的地とする。速読ツアーの実績で言えば、初級では実際に平均10倍になり、中級では平均50倍になり、上級では平均70倍が達成されている。
 次頁の体験談が示唆するように、分散並列統合出力の能力を得ることは、単に速読を可能にするだけでなく、生活のさまざまな側面を根底から変えることにつながる。