検定試験で速読力を客観的に知る
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SRS速読法とは」
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 先のような「読書による理解度」は主観的な値であるから、読書速度も一般には本人の申告で記録がなされる。しかし、それでは読み取りの客観性の保証はない。そこでそのような速読力を客観的に測るものとして検定試験がある。現在、検定試験は年に3回施行されている(現在第19回まで施行)。その基準は具体的には左のような形になっている。
 8級 毎分3千字レベル 4級 毎分10000字レベル
 7級 毎分4千字レベル 3級 毎分30000字レベル
 6級 毎分5千字レベル 2級 毎分50000字レベル
 5級 毎分8千字レベル  1級 毎分100000字レベル
 簡単に言えば、初級レベルは1万字(文庫本で約20頁)まで、中級レベルは3万字(約50頁)、上級レベルは10万字(約200頁)、と覚えておけばよいであろう。
 検定試験では、1分間に、右の分量の本を読んだ後、約10問の細かい設問に答え、その上で、全体のあらすじを記載する力が求められる。速度の設定は、実際に初級クラスの講習が終わった段階で平均15000字を超え、中級クラスが終わった段階で平均50000字を超えるので、これは非現実的な設定ではなく、現実に即した値になっているのだ。