Asagi3■ヤマヒヨドリバナとツマムラサキマダラとアサギマダラ数匹

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■ツマムラサキマダラとヤマヒヨドリバナで吸蜜する5匹のアサギマダラ
    /滝川林道/喜界島/パラレル法

[解説]
 この写真は喜界島の滝川林道で、11月1日に撮影したものです。
 アサギマダラが群れて白い花をつけたヤマヒヨドリバナで吸蜜しています。
 ヤマヒヨドリバナにはピロリジジンアルカロイド(PA)が含まれています。
 アサギマダラの雄はそれを吸って取り込んでメスを誘引するための
 性フェロモンを作ると考えられています。
 言い換えると、PAをしっかり取り込まないと一人前のオスになれません。
 そのために、ヤマヒヨドリバナに集まっているのは大半がオスです。
 喜界島の滝川林道にはたくさんのヤマヒヨドリバナが咲くので、
 10月から11月になるとたくさんのアサギマダラが集まってきます。
 その中には500km以上離れた本州や九州や四国から飛来した個体がいます。
 どこから来たかは、マーキングをした個体から分かります。
 上の写真にもマーキングした個体が写っているのが見えるでしょうか。
 右上の個体がそうです。
 「キカイ」と羽に書いてあるので、喜界島でマーキングして放たれた個体です。
 筆跡から実は筆者が書いたものだと分かります。
 おそらく、1時間か2時間前に放した個体に再会したのです。
 アサギマダラが何匹写っているか分かりましたか。正解は5匹です。
 左下の茶色く見える蝶はツマムラサキマダラ。
 以前は台湾の方に住んで、台風で飛ばされて来る「迷蝶」でしたが、
 ここ20〜30年前から奄美諸島にも生息するようになりました。
 両方が無心に吸蜜している姿を見ると、11月なのに「南国」を感じます。
 その上、ヤマヒヨドリバナの独特な香りが満ちた空気の中にいると、
 ここは蝶の極楽なのだ、という実感が湧いてきます。
                      [パラレル法で立体視ができます]
                      [撮影・解説:栗田昌裕]
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