5■カワスズメ科のアフリカンシクリッドは口内保育をする
  美しいマウスブリーダー
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 熱帯魚の中には、シクリッド(CICHLID。シクリットとも読む)と呼ばれる仲間がい
ます。
 特に、アフリカ大陸の湖・川に生息するものはアフリカンシクリッドと呼ばれます。
 その中でもタンガニーカ湖,マラウィ湖(ニアサ湖)などの湖に生息するものは湖産
シクリッドといいます。
 これらは魚色がメタリックブルーや原色の魚が多く,海水魚と間違えるほどです。
 分類ではスズキ目のベラ亜科カワスズメ科に属します。
 湖産シクリッド(カワスズメ科)はマウスブリーダーであること(すなわち稚魚を口内
保育すること)が特徴です。
 特にビクトリア湖とマラウィ湖の固有種は全て雌親が口内保育を行います。
 タンガニーカ湖の魚達には口内保育をするものの他に、「ガーディング」といって岩盤
や貝殻などの基質に産卵し、稚魚をその場所で見守る(ガードする)タイプもいます。
 シクリッドは、稚魚たちをいったん口から出しても、天敵が迫ると、再度口の中に飲み
込んで守り、天敵がいなくなると吐き出す、といったけなげな行為をします。
 自然の仕組みは面白いですね。

<追記> 
 シクリッドが、卵を口にくわえようとするスキに、自分の卵を産み込むナマズがいる。
 このナマズの稚魚は、カワスズメの口の中で、カワスズメの稚魚を食べて成長する。
 カワスズメの親は、口の中でそのような悲劇が起きていることも知らずに、ナマズの子
を保護するのだ。
 ずるい者はどこにでもいる。
                       (栗田昌裕、050714記)

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