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ハイイロアマガエル(グレーツリーフロッグ)というカエルがいる。
これは、北アメリカの陸地に住み、3〜6cmほどのカエルである。
背中は灰色だが、緑色っぽい木の皮や、地衣類の色に紛らわしい。
このカエルは、皮膚の色素細胞の中の色素が広がったり収縮したりできる。
そのために、1時間ですっかり体色を変えて、周囲の環境に自分を似せることができる。
このカエルの特徴は、冬眠の仕方である。
極めて寒い状態になると、身体が凍結した状態になってしまう。
しかし、そうなる直前に、わずか数分で肝臓のグリコーゲンを分解して、極めて高度の
高血糖状態を作り出し、口や鼻といった口腔内の重要なところや、臓器細胞の内部自体は
凍らないようにしてしまう。
しかし、それ以外の体腔や、筋肉の周囲や、皮膚の下は凍っているのだ。
そして、そのまま冬を越すのだ。
やがて、春が来ると、凍結を解除して、再び活動をはじめる。
ただし、外界がマイナス6度以下になると、死んでしまうという。
このような適応が、偶然によって生まれたのかどうか、進化の道筋を考えて見るのは、
極めて興味深いテーマだ。
(栗田昌裕、050715記)
---SRSは美しい地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
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