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前項では、ハイイロアマガエル(グレーツリーフロッグ)が、冬眠をすることを説明し
た。同様の仕組みで冬眠するカエルは他にも知られている。たとえば、
◆ スプリングピーパー(=トリゴエアマガエル、学名Pseudacris crucifer)、
◆ ウッドフロッグ(=アメリカアカガエル、学名Rana sylvatica)、
◆ リトルグラスフロッグ【Little Grass Frog】
(=コーラスガエル、学名Pseudacris ocularis)、
などだ。
ウッドフロッグ(=アメリカアカガエル)の場合、皮下の氷結が始まると、数分以内に、
血糖が上昇して、通常の血糖値の45倍にもなるという。
人間の場合であれば、血糖値の正常値は100mg/dl程度だが、それが一気に45
00mg/dlの濃度になるのだ。
人間ではとても生きてはいられない濃度である。その状態で24時間経過すると、すで
に体内の水分の5〜6割は凍っているという。しかし、それでも内臓自体は凍っていない
のだ。
この仕組みを進化の過程で自然に獲得して来たのは、すごいとしかいいようがない。
日本のアカガエル(=ニホンアカガエル)で、そのような冬眠の仕組みがあると聞いた
ことはないが(ただ土中に潜るだけだと思われる)、その違いの由来も興味深い。
(栗田昌裕、050716記)
---SRSは美しい地球の能力開発---
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