8■ハダカデバネズミは毛皮のない盲目のネズミで、
  ホルモン制御で一匹だけが子を生む
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 ハダカデバネズミという7cmほどのネズミがいる。齧歯目デバネズミ科。
 東アフリカに住む。毛がほとんどないので、ハダカという名前がついている。
 その上、目が見えない。
 土中に生息しているので、視覚が退化しており、毛がないために、温度調節能力が低い。
 このネズミは、ほ乳類で唯一、アリや蜂のような社会性を持っていることで有名だ。
 地下にトンネルを掘り、その全長はときに3キロにも及ぶ。
 そこに、一匹の女王がいて100匹〜200匹ほどでコロニーを作って、ひしめきあっ
て暮らす。女王以外は、ワーカーとソルジャーに分かれていて、ワーカーは体が小さく、
子供の世話や食料の運搬、巣の整備などをし、ソルジャーは体が比較的大きく、外敵から
巣を守る役割をする。
 女王は巨大な体を持ち、女王だけが、赤ちゃんを産む。
 他のネズミは女王の命令にしたがい、雑用をする。
 出産は80日ごとに行われ、授乳期間は約1ヶ月そこそこ。
 女王だけが出産する仕組みが特に面白い。女王は尿からホルモンを分泌して、他の雌が
排卵するのをストップさせるのだ。生命体には思いがけない面白い種類がいるものだ。
                       (栗田昌裕、050717記)

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