 |
一つ前のページに戻る |
 |
次のページに進む |
 |
リストへ |
 |
HP表紙に戻る |
|
自然界の生物は色彩や模様を工夫して、仲間や他の生物に対してメッセージを発する。
その際に、一部の生物は、構造色と呼ばれる特殊な仕組みを用いて、金属光沢に匹敵す
るような色彩を作り出して利用している。
蝶の中にもそのような仕組みで発色しているものが少なくない。
蝶の場合は、翅の表面の微細構造によって、外から来た光が干渉をすることで、独特の
メタルカラーを作り出す。
南米のモルフォ蝶の仲間はそのような仕組みを用いている典型例だ。
日本の蝶で同様の発色をするものとしては、ミドリシジミの仲間が代表だ。
カラスアゲハや、ミヤマカラスアゲハにも、翅の一部に金属光沢を発する部分があり、
そこでは、構造色が用いられている(ミヤマカラスアゲハの画像は、SRSのHPの3D
昆虫園の第98番を、オキナワカラスアゲハの画像は第49番を参照されたい。)。
構造色を持っている種では、そうでない種よりも、構造色に鋭敏なのであろう。
構造色の活用によって、異性に対するアピールを含めて、個体間のメッセージのやりと
りが、より効率的になされている可能性がある。
生命は驚くほど多様な発明をするものだ。
(栗田昌裕、050718記)
---SRSは美しい地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
 |
一つ前のページに戻る |
 |
次のページに進む |
 |
リストへ |
 |
HP表紙に戻る |
|
|