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東アフリカのハイギョは2年間も水なしでいられる
アフリカの乾期は動物にとっては適応力を試される時だ。
湖水が干上がるとき、ハイギョはユニークな戦略で生き残る。
そもそもハイギョは、生き物の腐敗物が多く、水中の酸素量が少ない湖水に住んでいた。
そこで、生まれた戦略が肺呼吸である。
これにより、一つの水たまりが干上がっても、乾燥した土地を動いて別な水たまりを探
すことができる。
最後の水たまりがなくなりそうになると、ハイギョは泥の中に垂直な穴を掘る。
身体をくねらせ、口で掻き出した泥を、鰓から放出して穴を掘っていく。
深くもぐると、泡を吹き出して、空気孔を作る。
穴の中で、粘液の膜で自分を覆い尽くす。
この膜が乾くと繭のようになって、水分を保つのに役立つ。
すべての機能を低下させ、最高2年間も眠っていられる。
これは3億5000万年前から続いてきた戦略である。
そもそもハイギョは、絶滅したと思われていたのだが、20世紀に入ってから発見され
た。恐竜よりも古い時代からの生きる知恵を体現しているすごい生き物なのだ。
<参考> カエルの中にも、砂の中にもぐって、雨が降るまで何年も待っているものがあ
る。
(栗田昌裕。050728記)
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