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人間が肩を動かそうとした場合、せいぜい30秒間に100回前後しか動かせない。
すなわち、1秒に3回程度だ。これは12脳神経刺激法の中の肩の上下運動の回数を
見れば分かる。
ところが、自然界には、けたはずれに肩を動かすことができる者がいる。それがハチド
リだ。ハチドリは1秒間に、50回もはばたくことができるのだ。よくも肩を痛めないものだ
と感心してしまう。
人間を基準にしてものを考えていると、このようなけた外れな肩があることすら理解で
きなくなってしまう。
高速度撮影で羽の動く様子を見ると、左右の羽全体は上下にではなく、水平に回転す
るように動く。その独特の動きで、空中にはばたきながら停止することができる(ホバリン
グ)。しかも停止状態のままで長いくちばしを花の中に差し込んで、その底にある甘い蜜
を楽々と食べることができるのだ。もちろん、植物の方はそれによって、花粉を運んでも
らうという利益を得ているのは言うまでもない。
このように空中で停止できるのは、鳥の中でもハチドリだけである。
カリフォルニアに住んでいた頃、庭先に蜜の入った器をぶらさげておくと、ハチドリが来
て、その蜜を吸う場面を目撃することができた。そこで、ハチドリは花の蜜だけを吸うのだ
と思いこんでいたが、そうではないことを知った。ハチドリは花の蜜だけでなく、花から花
に飛び移りながら、その中に住むダニも食べることを最近知ったのだ。
何かについての知識を得ることは、かえって固定観念を作る、という一例だろう。
(栗田昌裕。050823記)
---SRSは美しい地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
---地球の生命体をもっと理解しよう---
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