38■ハイギョ: 水のない時期は繭の中で眠る渇水戦略(050827)
 ・・・ハイギョは、川の水がなくなると、
 繭の中で眠って雨期を待つ
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 自然界では、活動に向いた時期と向いていない時期がある。
 活動に不向きな時期をどのように過ごすかは、適応戦略の重要な問題だ。
 熱帯地方に住むハイギョ(肺魚)は、乾燥した時期には、特殊な戦略を採用して生き延
びる(→ハイギョの画像は、3D水族館の9番のバラマンディの画像の下半分に映ってい
るのを参照してほしい。上で泳いでいるのがバラマンディで、下に2匹いるのがハイギョ
だ)。
 夏に川が干上がってしまうと、泥の中にもぐる
 そのとき、外界との間に空気の通り道(=空気穴)を作っておいて、肺呼吸をする。
 その上、体から粘りけのある物質を出して、泥の繭(まゆ)を作って、その中で眠るの
だ。
 雨が降って、川に水が戻ると、眠りから覚めて、繭から頭を出し、あたかも服をぬぐか
のようにして外に出る。
 水が与えられて4−5時間もすると、繭から出て活動を始めるという。
 この適応力は何ともすごい! 
                   (栗田昌裕。050827記)

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